現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2012年2月25日のデイリーキーワードランキング
1 | 行く年や猫うづくまる膝の上 |
2 | 手鞠唄かなしきことをうつくしく |
3 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
4 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
5 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
6 | 啓蟄や兄の戦艦浮上せず |
7 | ゆつくりと光が通る牡丹の芽 |
8 | 牡丹百二百三百門一つ |
9 | 空は太初の青さ妻より林檎うく |
10 | 剪定の枝のとび散る通学路 |
11 | 死蛍に照らしをかける蛍かな |
12 | 初御空われ在ることのなつかしき |
13 | 夢に舞ふ能美しや冬籠 |
14 | 合鍵を回す音せり雪しまき |
15 | 百千鳥雄蘂雌蘂を囃すなり |
16 | 炎昼の鬼火を宥めいたりけり |
17 | 海に出て木枯帰るところなし |
18 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
19 | 乳房や ああ身をそらす 春の虹 |
20 | 長濤を以て音なし夏の海 |
21 | 叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉 |
22 | 全滅の碑に諸葛菜来て咲けり |
23 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
24 | おそるべき君等の乳房夏来る |
25 | 鶏毟るべく冬川に出でにけり |
26 | その伝にのらず膝掛ひろげけり |
27 | 雛飾りつつふと命惜しきかな |
28 | 別るるや夢一筋の天の川 |
29 | 夏じほの音たかく訃のいたりけり |
30 | おかあさんどいてと君子蘭通る |
31 | 木の芽時用心深く髭を剃る |
32 | 椿落つすべて終った顔すがし |
33 | 裏道は表参道冬帽子 |
34 | 住吉の松の下こそ涼しけり |
35 | 一日とて貴重なりしや薔薇紅く |
36 | とうふ屋が切り分けている春の水 |
37 | 受験子とお礼参拝いさみ発つ |
38 | 秋の航一大紺円盤の中 |
39 | 雉子の眸のかうかうとして売られけり |
40 | 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す |
41 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
42 | 流れ行く大根の葉の早さかな |
43 | 糸瓜咲て痰のつまりし仏かな |
44 | 初蝶と言はれ石にも仏にも |
45 | 菜の花といふ平凡を愛しけり |
46 | 殺されるために出を待つ団扇かな |
47 | 今日からは裏方となり聞く初音 |
48 | ガラス戸に額を当てて短き日 |
49 | 早春の海鳴りそこに安吾の碑 |
50 | 梅雨晴間罵詈雑言の洗濯機 |
2024年9月25日 18時25分更新(随時更新中)