現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2012年12月8日のデイリーキーワードランキング
1 | 遠嶺より日あたつてくる鴨の水 |
2 | 寒波急日本は細くなりしまま |
3 | 初暦知らぬ月日は美しく |
4 | 海に出て木枯帰るところなし |
5 | ものの種にぎればいのちひしめける |
6 | 夏風や昼寝さめたる刺青師 |
7 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
8 | 引いてやる子の手のぬくき朧かな |
9 | 竜の玉俳句は降りてこなかった |
10 | 一行の添え書に見る年賀状 |
11 | 邯鄲のみどり透きゆく命かな |
12 | 愛国心論じていたる日向ぼこ |
13 | 北上の空に必死の冬の蝶 |
14 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
15 | 金亀子 擲つ闇の 深さかな |
16 | レノン忌や学徒の軍靴雨しぶく |
17 | また一つ風の中より除夜の鐘 |
18 | 空は太初の青さ妻より林檎うく |
19 | 冷まじや片腕欠けし仁王像 |
20 | 鮟鱇もわが身の業も煮ゆるかな |
21 | もしかして芽吹くか箸も端々も |
22 | 現身の仮縫いほどけぬ朧月 |
23 | 湯豆腐やいのちのはてのうすあかり |
24 | 生涯を独活まで来たる思いかな |
25 | 開戦日朝日を閉ざす杉木立 |
26 | へうへうとして水を味はふ |
27 | 校門を出て無口なる卒業子 |
28 | 寒暁や神の一撃もて明くる |
29 | 蛇行する老いさき愉し猫柳 |
30 | 本屋には本屋の匂い金木犀 |
31 | 冬霞にしづみし外資系東京 |
32 | 厄の無き齢となりし初薬師 |
33 | 桃うかぶ暗き桶水父は亡し |
34 | 湯冷めかな折鶴の滞空かな |
35 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
36 | ひらきたる秋の扇の花鳥かな |
37 | 天然風仕立ての鮎と銘打つて |
38 | 眼の疼き没り陽の疼き雪稜線 |
39 | 花菜漬いつも人後にゐて健在 |
40 | 初湯殿卒寿のふぐり伸ばしけり |
41 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
42 | 着ぶくれて浮世の義理に出かけけり |
43 | スケートや青くかなしき空の魚 |
44 | いかずちにつかまっていし仁王像 |
45 | 晩学の手擦れ辞書引く薄紅梅 |
46 | 愛蔵の碗の手入れも年用意 |
47 | コーヒー店永遠に在り秋の雨 |
48 | 天仰ぎつづけて雛流れゆく |
49 | 野馬追や千の蹄の迫り来る |
50 | 水中の陽を囲みたる鴨の陣 |
2025年8月25日 18時32分更新(随時更新中)