現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年2月17日のデイリーキーワードランキング
1 | 硝子戸の中の幸福足袋の裏 |
2 | 花影婆娑と踏むべくありぬ岨の月 |
3 | 重ね着の中に女のはだかあり |
4 | 悪評や垂れて冬着の前開き |
5 | 一枚の餅のごとくに雪残る |
6 | 悲しさはいつも酒気ある夜学の師 |
7 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
8 | 愛咬のまま陸前の月夜茸 |
9 | 天地水明あきあきしたる峠の木 |
10 | 女身仏に春剥落のつづきをり |
11 | 吹きおこる秋風鶴をあゆましむ |
12 | 春愁や虚構の恋の捨てがたく |
13 | 意に満たぬ日々に粉雪がちらつけリ |
14 | 老人は大虎杖を笑ひけり |
15 | 春水を押しくぼまして風が吹く |
16 | 春愁をづかづか歩く渚かな |
17 | 性格が八百屋お七でシクラメン |
18 | 三月の甘納豆のうふふふふ |
19 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
20 | 分け入つても分け入つても青い山 |
21 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
22 | 勇気こそ地の塩なれや梅真白 |
23 | 涅槃会に佳人のまじる日の翳り |
24 | 香水の香ぞ鉄壁をなせりける |
25 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
26 | 早乙女や手甲をかくる手を伸べて |
27 | 青天に音を消したる雪崩かな |
28 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
29 | うかうかと我門過る月夜かな |
30 | 青空から汚染受ける酒臭の胸 |
31 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
32 | 猫柳朝鮮の唄また聞きぬ |
33 | 出羽薄墨めざめて人は爪を噛む |
34 | 鎌倉を驚かしたる余寒あり |
35 | 春浅き水を渉るや鷺一つ |
36 | 高空は疾き風らしも花林檎 |
37 | 蟇ないて唐招提寺春いづこ |
38 | 春巻きを揚げぬ暗黒冬を越え |
39 | 竜貞の石頭あり野の昼月 |
40 | 痩せ犬と服に眼光る青年と |
41 | 毛虫焼くちいさき藁火つくりけり |
42 | 日覆のはためきつづけ午後の波 |
43 | 垂れ髪に雪をちりばめ卒業す |
44 | いなびかり北よりすれば北を見る |
45 | 冬の波冬の波止場に来て返す |
46 | うたたねの泪大事に茄子の花 |
47 | 闘牛やああ男くさい春霞 |
48 | をととひのへちまの水も取らざりき |
49 | 永き日のにはとり柵を越えにけり |
50 | 哭く女窓の寒潮縞をなし |
2024年9月22日 13時10分更新(随時更新中)