現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年1月16日のデイリーキーワードランキング
1 | 遠山に日の当りたる枯野かな |
2 | 雲海や鷹のまひゐる嶺ひとつ |
3 | 大寒の一戸もかくれなき故郷 |
4 | 大学生おほかた貧し雁帰る |
5 | 閂を閉ざし猪鍋囲みをる |
6 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
7 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
8 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
9 | 門松の枯癖に山思ふなり |
10 | 間髪を入れずして年改まる |
11 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
12 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
13 | 大寒の殘る夕日を市の中 |
14 | Nを指しつづける磁石薔薇園に |
15 | 寒月下あにいもうとのやうに寝て |
16 | 喪主といふ妻の終の座秋袷 |
17 | ふるさとも南の方の朱欒かな |
18 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
19 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
20 | 嬰児泣く雪中の鉄橋白く塗られ |
21 | 坪庭のかわらぬよしみ初雀 |
22 | 墓のうらに廻る |
23 | 雪晴れの水がふくれて夕景色 |
24 | をととひのへちまの水も取らざりき |
25 | 雪嶺のひとたび暮れて顕はるる |
26 | くろこげの餅見失ふどんどかな |
27 | 少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ |
28 | あるけばかつこういそげばかつこう |
29 | 啓蟄の煙が松の幹のぼる |
30 | 影ばかり背梁山脈の獅子舞 |
31 | 春月や招かれゆけば柩ある |
32 | ちびた鐘のまわり跳ねては骨となる魚 |
33 | 頼家もはかなかりしが実朝忌 |
34 | 新緑の山を下りきて椅子固し |
35 | おかあさんどいてと君子蘭通る |
36 | 平らかに高き柩や鳥雲に |
37 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
38 | 灰色の象のかたちを見にゆかん |
39 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
40 | 服喪の母螢を囲ふ姿なり |
41 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
42 | 啓蟄のそとから家の中を見る |
43 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
44 | 綿の実を摘みゐてうたふこともなし |
45 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
46 | 土不踏なければ雛倒れけり |
47 | 青梅の臀うつくしくそろひけり |
48 | 寒明けの咽喉下る水ひびくなり |
49 | 元日の日があたりをり土不踏 |
50 | 水洟や鼻の先だけ暮れ残る |
2025年8月29日 05時17分更新(随時更新中)