現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年の年間キーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
3 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
4 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
5 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
6 | ものの種にぎればいのちひしめける |
7 | 真夏日の森は聖堂鳥睡り |
8 | 一日もの云はず蝶の影さす |
9 | 頭の中で白い夏野となつてゐる |
10 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
11 | 十三夜乳首を紅く塗る狸 |
12 | 海に出て木枯帰るところなし |
13 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
14 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
15 | 曲りたる時間の外へ蝸牛 |
16 | ちるさくら海あをければ海へちる |
17 | 首出して湯の真中に受験生 |
18 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
19 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
20 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
21 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
22 | 銀漢に触れて尾となる天塩川 |
23 | 雪の原犬沈没し躍り出づ |
24 | 天文や大食の天の鷹を馴らし |
25 | あかあかとあかあかあかとまんじゆさげ |
26 | 方丈の大庇より春の蝶 |
27 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
28 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
29 | 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す |
30 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
31 | 春の雪ふる女はまことうつくしい |
32 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
33 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
34 | この道しかない春の雪ふる |
35 | 星空へ店より林檎あふれをり |
36 | 闘鶏の眼つぶれて飼はれけり |
37 | 流れ行く大根の葉の早さかな |
38 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
39 | 八月や六日九日十五日 |
40 | 物の芽のほぐれほぐるる朝寝かな |
41 | 千の手の一つを真似る月明かり |
42 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
43 | 遠郭公からまつは青噴きやまず |
44 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
45 | うごかざる一点がわれ青嵐 |
46 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
47 | 時鳥厠半ばに出かねたり |
48 | たんぽぽや一天玉の如くなり |
49 | 鱚釣りや青垣なせる陸の山 |
50 | ふるさとを取り戻しゆく桜かな |
2025年8月28日 19時18分更新(随時更新中)