現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年2月3日のデイリーキーワードランキング
1 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
2 | 食べてゐる牛の口より蓼の花 |
3 | 少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ |
4 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
5 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
6 | 久方の空色の毛糸編んでをり |
7 | 海に出て木枯帰るところなし |
8 | 天井に日の斑ゆらめく針供養 |
9 | 重ね着の中に女のはだかあり |
10 | 笑って食べた楤の芽の天麩羅 |
11 | 曼珠沙華あつけらかんと道の端 |
12 | 雪の日暮れはいくたびも読む文のごとし |
13 | 行く我にとどまる汝に秋二つ |
14 | さざ波は立春の譜をひろげたり |
15 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
16 | 蟻も歸るデルタ地帶を女歸る |
17 | けふ我は揚羽なりしを誰も知らず |
18 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
19 | 砲丸のドスンと寒の明けにけり |
20 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
21 | きれぎれの風が吹くなり菖蒲園 |
22 | 夏落葉しんしんと子にことば満つ |
23 | かりかりと蟷螂蜂の皃を食む |
24 | 春立つや雪降る夜の隅田川 |
25 | 芋嵐あてどなければ去りがたく |
26 | 永劫の涯に火燃ゆる秋思かな |
27 | 手庇を何回したり春の山 |
28 | 現し世と黄泉の境の花吹雪 |
29 | 春寒し水田の上の根なし雲 |
30 | 節分や八百屋八町月の辻 |
31 | 手鞠唄かなしきことをうつくしく |
32 | 乙鳥や小路名の多き京の町 |
33 | 急停車して炎天の麦畑 |
34 | 水仙を千切るこの世のうす濁り |
35 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
36 | 雨の中に立春大吉の光あり |
37 | 一樹にして森なせりけり百千鳥 |
38 | 愛憎や卓上に吹く虎落笛 |
39 | 木のみどり草のみどりに罠かける |
40 | 流れ行く大根の葉の早さかな |
41 | 鳥わたるこきこきこきと罐切れば |
42 | 妻いねて壁も柱も月の中 |
43 | 探梅のこころもとなき人数かな |
44 | 喫泉に口あまやかす雪のなか |
45 | 白鳥といふ一巨花を水に置く |
46 | きなくさい風に無言のさるすべり |
47 | 立春や香煙とゞく絵天井 |
48 | パンツ脱ぐ遠き少年泳ぐのか |
49 | 首伸ばし己たしかむ羽抜鶏 |
50 | 干足袋の天駆けらんとしてゐたり |
2024年9月19日 16時50分更新(随時更新中)