現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年3月15日のデイリーキーワードランキング
1 | 病み抜いて母は螢となりにけり |
2 | 目覚めいて師の梟の鳴くを待つ |
3 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
4 | 雁帰る空あり彼方ありにけり |
5 | 龍天に昇りしあとの田螺かな |
6 | 野の虹と春田の虹と空に会ふ |
7 | 敷石のぎんなん踏んでけんけんぱ |
8 | 一芸と言ふべし鴨の骨叩く |
9 | 今日何も彼もなにもかも春らしく |
10 | ロダンの首泰山木は花えたり |
11 | 母みとる未明の銀河懸るなり |
12 | 庭土踏んで冬のしっぽが行ったり来たり |
13 | あらたまの鍋持ち上げる力かな |
14 | 白き巨船きたれり春も遠からず |
15 | 生きてあれ冬の北斗の柄の下に |
16 | ネガティブな六区界隈心太 |
17 | 炎天より僧ひとり乗り岐阜羽島 |
18 | 絶えず人いこふ夏野の石一つ |
19 | 父の好みの母が小さし茶の花垣 |
20 | 学校をはみ出す桜海に舞う |
21 | 一月の全景として鷗二羽 |
22 | 嗚呼神様オリンピックの冬の陣 |
23 | 春の雷野の重心のずれはじむ |
24 | 光らねば冬の芒になり切れず |
25 | 柿食ふやすでに至福の余生かな |
26 | 骰子の一の目赤し春の山 |
27 | 万緑に手足呑まれてしまいけり |
28 | 法華経の一品を手に花疲 |
29 | 除夜の妻白鳥のごと湯浴みをり |
30 | 野の果をずいと見流す更衣 |
31 | 好色の父の遺せし上布かな |
32 | 蝶追ふて春山深く迷ひけり |
33 | おるがんの鳴らぬ鍵ある夜学かな |
34 | 小流れに春足音の矍鑠す |
35 | 立冬の退院妻へ靴履かす |
36 | 顔洗ふ千両のある三ヶ日 |
37 | 天空へ白木蓮の大合唱 |
38 | 蕗の薹おもひおもひの夕汽笛 |
39 | 飼猫に活字取られし春の卓 |
40 | なんとなく生きてゐたいの更衣 |
41 | 見上げつつ桜並木の尽るまで |
42 | 何となく庭に出てしまう草芽時 |
43 | 風花のすきとおるまで見ていたり |
44 | 砂川の砂の流れの春浅し |
45 | 花影婆娑と踏むべくありぬ岨の月 |
46 | 金魚大鱗夕焼の空の如きあり |
47 | 愛人の麦のひがしを刈りのこす |
48 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
49 | 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す |
50 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
2024年4月27日 06時55分更新(随時更新中)