現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年8月9日のデイリーキーワードランキング
1 | 八月や六日九日十五日 |
2 | 中年や遠くみのれる夜の桃 |
3 | 青海に額ぶつけて泳ぎ出づ |
4 | 原爆忌折鶴に足なかりけり |
5 | 木曽川の今こそ光れ渡り鳥 |
6 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
7 | 観楓の日をうちすかす梢かな |
8 | 来よと言う木の声がする残暑かな |
9 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
10 | 喜寿傘寿まだまだ若き竹の春 |
11 | ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに |
12 | 毀れかかつた仲間集めて熟柿吸ふ |
13 | 秋の暮 嚔のあとは水つぽい |
14 | 蝉時雨子は担送車に追ひつけず |
15 | 大空に又わき出でし小鳥かな |
16 | 芋の葉の大きな露の割れにけり |
17 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
18 | 竹の葉騒は冴ゆる眼鏡に數知れず |
19 | 原爆許すまじ蟹かつかつと瓦礫あゆむ |
20 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
21 | 屋上より落下地点を思ふ冬 |
22 | 本読めば本の中より虫の声 |
23 | 一山の鴟尾の金色天高し |
24 | くびれつつ実るものあり秋の暮 |
25 | 牡丹雪ひそひそ話が洩れてくる |
26 | 余命とは林檎の円い線である |
27 | 鬼灯の初心の花は白かつた |
28 | をみなえし又きちかうと折りすすむ |
29 | 夜話の最後は聞かず眠りけり |
30 | もがり笛よがりのこゑもまぎれけり |
31 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
32 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
33 | たらたらと日が真赤ぞよ大根引 |
34 | 川のやうにおのれ育てよ夏百日 |
35 | いちめんのなのはないちめんを裂いて鳥 |
36 | 帰還せりただ俯いて花として |
37 | 空をゆく一かたまりの花吹雪 |
38 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
39 | 蜥蜴と対峙 こちらが目を逸らす |
40 | 富士を去る日焼けし腕の時計澄み |
41 | 鳥くるくると落日を告げ一枚の麦秋 |
42 | 気管支の躓きに咲く富士薊 |
43 | 匙なめて童たのしも夏氷 |
44 | 黄ばみたる軍事郵便曝しけり |
45 | かげろへる中にゐるから山頭火 |
46 | 籠に挿せる山百合搖らし農婦来る |
47 | 寝床まで月を入れ寝るとする |
48 | 風が吹く仏来給うけはひあり |
49 | 水面に油紋のみどり蝉の昼 |
50 | 人肉を喰ふ雲の出づ潮干潟 |
2024年9月27日 01時49分更新(随時更新中)