現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年4月23日のデイリーキーワードランキング
1 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
2 | 春浅き水を渉るや鷺一つ |
3 | 性格が八百屋お七でシクラメン |
4 | 老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも |
5 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
6 | 風立ちて月光の坂ひらひらす |
7 | 薄氷の吹かれて端の重なれる |
8 | 浜で裸になり松の花より若い妻 |
9 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
10 | てのひらの水の珠玉よ青葉騒 |
11 | 愛鳥週間手を差しあげて鳩放つ |
12 | 荒海の鱚直線に焼かれたり |
13 | 青蘆に夕波かくれゆきにけり |
14 | まつすぐな道でさみしい |
15 | 重ね着の中に女のはだかあり |
16 | 抱くごとく窓掛しぼる白木槿 |
17 | 藍植うや孀ながらも一長者 |
18 | 石段の変らぬ堅さ初詣 |
19 | 凩や海に夕日を吹き落す |
20 | 初夏の白髪の人箔を押し |
21 | 神々のたたかひし野に鍬始 |
22 | 鮟鱇のどろりと箱を溢れけり |
23 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
24 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
25 | 狐の提灯この断崖は曽良と誰れ |
26 | 白桃のかくれし疵の吾にもあり |
27 | 漂へるもののかたちや夜光虫 |
28 | 今の間のおういぬふぐり聖人去り |
29 | 青年の言葉は匂う樫若葉 |
30 | 愛蔵す東籬の詩あり菊枕 |
31 | 泣いて行くウエルテルに逢ふ朧哉 |
32 | 長き夜をたたる将棋の一ト手哉 |
33 | 蒼然と同年枯れる顔の中 |
34 | 爛々と昼の星見え菌生え |
35 | 浅蜊の舌別の浅蜊の舌にさはり |
36 | さつき先づ濡れそぼち芝濡れにけり |
37 | はこべらや焦土のいろの雀ども |
38 | 死化粧して水色桔梗なりぬ |
39 | あめつちを俄かに思ふくさめして |
40 | 囀や海の平を死者歩く |
41 | 秋深しふき井に動く星の数 |
42 | 雪渓を見上げ見おろし憩いけり |
43 | わがものと見し凶作田過ぎ信濃 |
44 | 藍茂り初めし濃みどり薄みどり |
45 | わが恋は人とる沼の花菖蒲 |
46 | ぬかづけばわれも善女や佛生會 |
47 | 愛語まじる闇ながれきて椿の火事 |
48 | 月光へ目覚めて繭の中にあり |
49 | 土筆の向うに土筆より低い煙突 |
50 | もまれ漂う湾口の莚夜の造船 |
2024年9月20日 23時40分更新(随時更新中)