現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2012年11月29日のデイリーキーワードランキング
1 | 父母の亡き裏口開いて枯木山 |
2 | リズムよき俎の音年の暮 |
3 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
4 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
5 | その冬木誰も瞶めては去りぬ |
6 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
7 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
8 | 鳥渡る渥美半島表浜 |
9 | 風に落つ楊貴妃桜房のまま |
10 | ピストルがプールの硬き面にひびき |
11 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
12 | 長崎は今日は見えたり紅葉晴 |
13 | ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに |
14 | 仏性は白き桔梗にこそあらめ |
15 | 鰯雲美しき死を夜に誓ふ |
16 | 淋しさにまた銅鑼うつや鹿火屋守 |
17 | 龍の玉深く蔵すといふことを |
18 | 口ごもる男うつくし掛大根 |
19 | 爛々と虎の眼に降る落葉 |
20 | 初夏を乳房の筋の青さかな |
21 | 夏嵐机上の白紙飛び尽す |
22 | 毛糸編はじまり妻の黙はじまる |
23 | 初暦知らぬ月日は美しく |
24 | 廃品に聖書も括る冬の靄 |
25 | 早苗田に男の歩幅残りおり |
26 | 熱燗の夫にも捨てし夢あらむ |
27 | いつまでの戦火埋火深くする |
28 | 磨崖佛おほむらさきを放ちけり |
29 | 早春の山へ陽何処へゆくのか |
30 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
31 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
32 | 立山のかぶさる町や水を打つ |
33 | あかねさす近江の国の飾臼 |
34 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
35 | 葡萄食ふ一語一語の如くにて |
36 | かたくなに一人で居りぬ冷奴 |
37 | 菜の花のゆれをたいくつかと思う |
38 | 入院も避寒とみれば寧らげり |
39 | 梅雨一日象形文字の鳥の足 |
40 | 梅雨清浄葉をひろげゐる樹々の上に |
41 | 冬帝先ず日をなげかけて駒ケ岳 |
42 | 甲板に寝て銀漢を胸の上 |
43 | 咳をしても一人 |
44 | 紫雲英田に置きし赤子と血のかよう |
45 | 日がさして熟柿の中の種みゆる |
46 | 枯野ゆくわがこころには蒼き沼 |
47 | 枯野原汽車に化けたる狸あり |
48 | 半月や馬の背春の匂ひして |
49 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
50 | 荒々と花びらを田に鋤き込んで |
2024年4月27日 06時55分更新(随時更新中)