現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2024年3月11日のデイリーキーワードランキング
1 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
2 | 零余子飯母にある日のデカダンス |
3 | 零の中 爪立ちをして哭いてゐる |
4 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
5 | 漬物桶に塩ふれと母は産んだか |
6 | ちるさくら海あをければ海へちる |
7 | 落花舞ひあがり花神の立つごとし |
8 | 水仙や古鏡の如く花をかかぐ |
9 | 神慮今鳩をたたしむ初詣 |
10 | 逃げ水追うよう人が人殺め |
11 | したたかに水をうちたる夕ざくら |
12 | 夏惜しむ傘寿のケーキ予約して |
13 | 七十路や新しき事弥生道 |
14 | 夏蓬はにかみのある感謝状 |
15 | 春寒し水田の上の根なし雲 |
16 | 催花雨や空き家に人の出入りして |
17 | 春の雪ふる女はまことうつくしい |
18 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
19 | 双子なら同じ死顔桃の花 |
20 | 太陽の出でて没るまで青岬 |
21 | 言霊の陽炎うており大砂丘 |
22 | 十薬のわづかを干して母住めり |
23 | 風生と死の話して涼しさよ |
24 | 毎年よ彼岸の入りに寒いのは |
25 | ものの種にぎればいのちひしめける |
26 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
27 | 月にひびかひ木曽節は男唄 |
28 | 千の手の一つを真似る月明かり |
29 | ほろほろ酔うて木の葉ふる |
30 | 春の野へ乗って行こうか縄電車 |
31 | 燕帰るわたしも帰る並の家 |
32 | はなやかに沖を流るる落椿 |
33 | 緑蔭や矢を獲ては鳴る白き的 |
34 | たんぽぽや一天玉の如くなり |
35 | 野火走るあしたはきっと血がきれい |
36 | 嫩芽光る牝鹿ばかり無風を懼れ |
37 | 白菊に起ち居しづかな日を重ね |
38 | 狂ひても母乳は白し蜂光る |
39 | いつまでもいつも八月十五日 |
40 | 亀鳴くや皆愚かなる村のもの |
41 | 春の星こんなに人が死んだのか |
42 | 父の死後すこし躄りし陶狸 |
43 | 墓のうらに廻る |
44 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
45 | 磧にて白桃むけば水過ぎゆく |
46 | 雪吊りをしつらへてより静もりぬ |
47 | あたたかくたんぽぽの花茎の上 |
48 | 太刀の晴れ鋸の諸山眠りけり |
49 | 冬日燦津軽の色に戦慄す |
50 | おもうさまふりてあがりし祭かな |
2024年4月27日 20時08分更新(随時更新中)