現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年7月29日のデイリーキーワードランキング
1 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
2 | 七十路や新しき事弥生道 |
3 | 真夏日の森は聖堂鳥睡り |
4 | 十三夜乳首を紅く塗る狸 |
5 | きんぴらのにんじん多き残暑かな |
6 | 夫婦の夜氷菓の中に匙残し |
7 | 暁けの雲一気に去りぬ花うつぎ |
8 | はるばると白鳥白を保ち来し |
9 | 大空に又わき出でし小鳥かな |
10 | 薔薇の園引き返さねば出口なし |
11 | 水馬蜂の骸の眼を吸へる |
12 | 寒むや吾がかなしき妻を子にかへす |
13 | ジューンドロップ何かことこと煮てみたき |
14 | 息ひとつ吐いてなまこの放下かな |
15 | 最澄の瞑目つづく冬の畦 |
16 | 雉子鳴くや宇佐の盤境祢宜ひとり |
17 | 重ね着の中に女のはだかあり |
18 | しやぼん玉平均律の震へかな |
19 | 今日よりも明日が好きなりソーダ水 |
20 | 遠郭公からまつは青噴きやまず |
21 | 新参の身にあかあかと灯りけり |
22 | 傘立てに一本分の春の雨 |
23 | 末の子の今の悲しみ金魚の死 |
24 | くず金魚どこの祭も知っている |
25 | 安曇野や窓近くまで田水張る |
26 | 死にし人別れし人や遠花火 |
27 | 久々の下り役者や近松忌 |
28 | ピノキオが絵本にもどる天の川 |
29 | 春の海かく碧ければ殉教す |
30 | 雪月花わけても花のえにしこそ |
31 | 凡そ天下に去来程の小さき墓に参りけり |
32 | 安曇野は闇こそ夏やみづぐるま |
33 | 蟋蟀が深き地中を覗き込む |
34 | 針・刃物・鏡・ひかがみ熱沙越ゆ |
35 | 金魚手向けん肉屋の鉤に彼奴を吊り |
36 | 母と寝る一夜豊かに虫の声 |
37 | 垣間見る裏のこころよカンナ散る |
38 | 松籟や百日の夏来りけり |
39 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
40 | 麺麭屋まで二百歩 銀河へは七歩 |
41 | 花火追い川面に揺らぐ人の声 |
42 | 冬日燦津軽の色に戦慄す |
43 | 秋の風むかしは虚空声ありき |
44 | 身をそらす虹の/絶巓/処刑台 |
45 | 白樺に月照りつつも馬柵の霧 |
46 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
47 | 点字読む指の全き夜の秋 |
48 | 恋を得て蛍は闇に沈みけり |
49 | 梨咲くと葛飾の野はとの曇り |
50 | 枯野はも縁の下までつづきをり |
2024年9月27日 00時39分更新(随時更新中)