現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年8月15日のデイリーキーワードランキング
1 | 八月や六日九日十五日 |
2 | 未亡人泣かぬと記者よまた書くか |
3 | ある日妻ぽとんと沈め水中花 |
4 | 鳥の巣に鳥が入つてゆくところ |
5 | 蜻蛉行く後ろ姿の大きさよ |
6 | 向日葵が好きで狂ひて死にし画家 |
7 | 靜止して独楽は木の実に戻りけり |
8 | 孔雀に羽広げられても困るなり |
9 | をみな子の手の指先はみな花片 |
10 | 漁火も島の灯もあり天の川 |
11 | かぶら蒸し忘れてはるか人の肌 |
12 | 戛々とゆき戛々と征くばかり |
13 | 八方に夏のあをぞら悔も若し |
14 | 蜻蛉生る池塘の水の昏きより |
15 | 無帽にて枯葉の音を深く聴く |
16 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
17 | 調髪の香り山より緋連雀 |
18 | 月さして一ト間の家でありにけり |
19 | 礼状を書く失語症のペンの先 |
20 | 黒塗りの箸の月日に青嵐 |
21 | 枯れし萱枯れし萱へと猫沒す |
22 | ゆふべしづかに明日にも雪嶺たらんとす |
23 | あかときの桔梗とはなり死にゆけり |
24 | 命尽きて薬香さむくはなれけり |
25 | 囀りや異端者として啼く鴉 |
26 | 人恋へば夕べ笹の葉清し清し |
27 | 流燈や一つにはかにさかのぼる |
28 | 逃水を追ふや私を追ふやうに |
29 | 耳にする変な日本語終戦忌 |
30 | うしろより初雪降れり夜の町 |
31 | 友はみな征けりとおもふ懐手 |
32 | 執拗に虻追い払うしっぽかな |
33 | 苗代の水を平らにして眠る |
34 | 芋煮えてひもじきままの子の寝顔 |
35 | 艶聞に片耳ふさぐアマリリス |
36 | 軒伝ふしづくの遅速秋時雨 |
37 | 安らぎは故郷にある木守柿 |
38 | 無礼なる妻よ毎日馬鹿げたものを食わしむ |
39 | 海に出て木枯帰るところなし |
40 | 牡丹百二百三百門一つ |
41 | 人はみななにかにはげみ初桜 |
42 | 近くて遠き国曵きよせる鱗雲 |
43 | 玉虫の羽のみどりは推古より |
44 | 父を嗅ぐ書斎に犀を幻想し |
45 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
46 | 銀河濃し水の宅急便届く |
47 | 銀河濃しいくたび人と別れたる |
48 | 炎帝の怒りのごとき偏頭痛 |
49 | 転校の子の一日を花降れり |
50 | MRI抜け出て海霧に抱かれいる |
2025年8月28日 23時12分更新(随時更新中)