現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年4月14日のデイリーキーワードランキング
1 | とまり木に隠れ心や西行忌 |
2 | 常夏の碧き潮あびわが育つ |
3 | 七十路や新しき事弥生道 |
4 | 鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分哉 |
5 | 藻の花に音なく富士の顕ちにけり |
6 | 銀漢に触れて尾となる天塩川 |
7 | 瓜漬けを提げて一条戻橋 |
8 | 世界地図掛ければいつまでも郭公 |
9 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
10 | 明日へ眠らん寒夜一個の林檎の香 |
11 | 蟇ないて唐招提寺春いづこ |
12 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
13 | たんぽぽと小声で言ひてみて一人 |
14 | 法案可決蝿追つてゐるあひだ |
15 | 北の地にサイロを高く厩出し |
16 | 水鳥は翔つもの人は想ふもの |
17 | きら星の遊び疲れて白樺 |
18 | 芭蕉年譜尽きてわが齢ちちろ虫 |
19 | 白梅のあと紅梅の深空あり |
20 | 闇よりも山大いなる晩夏かな |
21 | 旗遠く蓑虫白い風ばかり |
22 | 双蝶の一つは影をすてゆけり |
23 | 腹力糞りて脱けゆく半夏なり |
24 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
25 | 双眼鏡遠き薊の花賜る |
26 | ゆく雁やふたたび声すはろけくも |
27 | 指の傷しづかに疼む秋の蝶 |
28 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
29 | 置手紙西日濃き匙載せて去る |
30 | 来ることの嬉しき燕きたりけり |
31 | 或る記憶熱風道の幅に来る |
32 | 花火果つ桔梗の色の空と屋根 |
33 | 奧白根かの世の雪をかがやかす |
34 | どこまでが花どこからが花の闇 |
35 | 青葉騒塩たっぷりと茹で玉子 |
36 | 雪ちらつく天の八方鹿の角 |
37 | 時鳥厠半ばに出かねたり |
38 | 水温む鯨が海を選んだ日 |
39 | 春干潟生くるものみな砂色に |
40 | 十六夜の竹ほのめくにをはりけり |
41 | 敵意満つ地やきらきらと蜥蜴の尾 |
42 | 向日葵の空かがやけり波の群 |
43 | 父のこと知らず鬼灯鳴らしをり |
44 | 露の玉少し迷ひて流れけり |
45 | またもとのおのれにもどり夕焼中 |
46 | 新参の身にあかあかと灯りけり |
47 | わが死後も山の月光樅を植う |
48 | 青葉寒身に一対の乳房かな |
49 | 秋の蛇去れり一行詩のごとく |
50 | 連翹の雨にいちまい戸をあけて |
2024年9月21日 18時30分更新(随時更新中)