現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2024年4月8日のデイリーキーワードランキング
1 | しぐるるや死なないでゐる |
2 | ちるさくら海あをければ海へちる |
3 | 空をはさむ蟹死にをるや雲の峰 |
4 | 天網は冬の菫の匂かな |
5 | 飯噴いてあなたこなたで倒れる犀 |
6 | たかんなの光て竹となりにけり |
7 | 笑ふかに泣くかに雛の美しく |
8 | 七十路や新しき事弥生道 |
9 | 風の中おのれを責めつつ歩く |
10 | たましいを思い朴の葉拾い持つ |
11 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
12 | 一枚の餅のごとくに雪残る |
13 | 蔓踏んで一山の露動きけり |
14 | 靜止して独楽は木の実に戻りけり |
15 | 山河はや冬かがやきて位に即けり |
16 | 凩や海に夕日を吹き落す |
17 | 桃の咲くそらみつ大和に入りにけり |
18 | 浪のりは鋭き口笛をならしたり |
19 | 秋風や眼中のもの皆俳句 |
20 | 春一番しずかにひらく自動ドア |
21 | 鶯に蔵を冷たくしておかむ |
22 | 初空や大悪人虚子の頭上に |
23 | 車組むや一滴の油地にひらく |
24 | 父の死後すこし躄りし陶狸 |
25 | 花衣無残なものまで脱いでしまう |
26 | オペレッタは恋の筋書き星月夜 |
27 | 春疾風屍は敢て出でゆくも |
28 | 月光の象番にならぬかといふ |
29 | 田に水が入り千枚の水鏡 |
30 | 我を見て舌を出したる大蜥蜴 |
31 | うりずんのたてがみ青くあおく梳く |
32 | かたまつて薄き光の菫かな |
33 | 除夜の湯に肌触れあへり生くるべし |
34 | 日が暮れて暮れ残りたる赤い靴 |
35 | 恋を得て蛍は闇に沈みけり |
36 | 瀧の上に空の蒼さの蒐り来 |
37 | 傾きて立ちたる駅や稲架日和 |
38 | つばめつばめ泥が好きなる燕かな |
39 | 一輪の花となりたる揚花火 |
40 | 馬酔木咲く向うで欠伸夢の僧 |
41 | 爆心地射干花をひらかざり |
42 | 木の根明く胎児はなにを見てをるや |
43 | 糸桜ほころび空気色めけり |
44 | ねぷた小屋前の踏板疲れをり |
45 | 麦車馬に遅れて動き出づ |
46 | 漬物桶に塩ふれと母は産んだか |
47 | かりそめの言葉灯れり蛍草 |
48 | 一片のパセリ掃かるる暖炉かな |
49 | 大榾をかへせば裏は一面火 |
50 | 千の手の一つを真似る月明かり |
2024年4月30日 02時41分更新(随時更新中)