現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2025年4月9日のデイリーキーワードランキング
1 | 夏蜜柑いづこも遠く思はるる |
2 | 山寺の千のきざはし吊し雛 |
3 | 雁鳴いて大粒な雨落しけり |
4 | バラ散るや己がくづれし音の中 |
5 | 漂へるごとくに露の捨箒 |
6 | ちるさくら海あをければ海へちる |
7 | 揚羽蝶そっと飼っている少年期 |
8 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
9 | 近海に鯛睦み居る涅槃像 |
10 | 僧兵のごと紫陽花のなだれ咲き |
11 | 弘法の筆のあやまち春の夜 |
12 | 一匹の蟻ゐて蟻がどこにも居る |
13 | 熱燗の夫にも捨てし夢あらむ |
14 | 遠郭公からまつは青噴きやまず |
15 | 若鮎の二手になりて上りけり |
16 | 手を振れば千の手が振る桜の夜 |
17 | すずらんや老の心の清清し |
18 | ガイガー死魚をわらう港にさくら浮き |
19 | 喜寿傘寿まだまだ若き竹の春 |
20 | わが恋は人とる沼の花菖蒲 |
21 | 十六夜や渚のふたり動かざり |
22 | 腰かけて霧の晴れ間を待ちにけり |
23 | 老残のことは思はず花に酔ふ |
24 | 窓あけて見ゆる限りの春惜む |
25 | 水仙の香に振りむけば風ばかり |
26 | 肌合いの届くところに胡瓜咲く |
27 | まぼろしの鹿はしぐるるばかりなり |
28 | 探すこと重ねておりし十二月 |
29 | 基地見えて牡蠣飯昼の舌こがす |
30 | ポストまで歩けば二分走れば春 |
31 | 凍鶴の三歩あゆまず鳴きにけり |
32 | 陶狸を美男に化かす新樹光 |
33 | 産土の貨車を数えている遅日 |
34 | 初つばめまだ見ぬ人を待ち受けて |
35 | あめつちや林檎の芯に蜜充たし |
36 | 春の鮒不意に地鳴りのみなもと何処 |
37 | たんぽぽや一天玉の如くなり |
38 | てふてふひらひらいらかをこえた |
39 | しつかりと見ておけと瀧凍りけり |
40 | 鴬や洞然として昼霞 |
41 | 梅はまだ産湯にうかぶ赤ん坊 |
42 | 郭公や韃靼の日の没るなべに |
43 | 少年の見遣るは少女鳥雲に |
44 | ひとづまにゑんどうやはらかく煮えぬ |
45 | 意地悪な少女三人陽炎える |
46 | 父の死後すこし躄りし陶狸 |
47 | わが胸の春の部分が広がりぬ |
48 | ぱつぱつと紅梅老樹花咲けり |
49 | 晴々と雪いただきぬ比良連山 |
50 | 穀雨来て村は一気に華やげり |
2025年8月31日 04時48分更新(随時更新中)