現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年12月3日のデイリーキーワードランキング
1 | しぐるるや駅に西口東口 |
2 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
3 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
4 | 牡丹の一部始終を見てあくび |
5 | 水戀ふは母戀ひなりし冬霞 |
6 | 何もかも知つてをるなり竈猫 |
7 | 被災地の鴉したたか陽炎へり |
8 | 喪が明けて田植えの足を拭く女 |
9 | ふらり来て胸へ寄せしの冬の毬 |
10 | 水尾ひいて離るる一つ浮寝鳥 |
11 | 父母の墓石はいつも無味無臭 |
12 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
13 | 臘梅の一枝やけふの句座待ちぬ |
14 | 納め句座切字が人の和を結ぶ |
15 | 峰雲を積みあげてゆく歩荷かな |
16 | 海に出て木枯帰るところなし |
17 | 暖炉灼く夫よタンゴを踊ろうか |
18 | メタセコイア裸となるや雪降り来 |
19 | 鹿沼土買ひて四月のはじまれり |
20 | 枯れ井戸に月光降りぬ綴れ刺せ |
21 | 合併の市長選挙や風疼く |
22 | 唖々子の拳唖々子の握手八っ頭 |
23 | 松過ぎの又も光陰矢の如く |
24 | 黄泉に来てまだ髪梳くは寂しけれ |
25 | 無印の人間でいい青木の実 |
26 | 軍手から生きてる指が俺をみる |
27 | 方丈の大庇より春の蝶 |
28 | 子持嶺の風豊かなり鯉のぼり |
29 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
30 | 今日ありて銀河をくぐりわかれけり |
31 | 戦争と畳の上の団扇かな |
32 | 魚城移るにや寒月の波さざら |
33 | スケートの紐むすぶ間も逸りつつ |
34 | 流れたる花屋の水の氷りけり |
35 | 一本の冬木に還る谺かな |
36 | ものの種にぎればいのちひしめける |
37 | よろこべばしきりに落つる木の実かな |
38 | うしろより初雪降れり夜の町 |
39 | 泳ぎ女の葛隠るまで羞ぢらひぬ |
40 | 露更けし星座ぎっしり死すべからず |
41 | 口開けて目薬をさす小春かな |
42 | 秋空を二つに断てり椎大樹 |
43 | 冬に入る馬の尾さばき音もなし |
44 | 朴散華即ちしれぬ行方かな |
45 | しらぬまにつもりし雪のふかさかな |
46 | 目覚めいて師の梟の鳴くを待つ |
47 | 夜は長しぶどう三角柿四角 |
48 | しづけさにたたかふ蟹や蓼の花 |
49 | しなやかに蹴るところがる歳月よ |
50 | 水底の日暮見て来し鳰の首 |
2024年9月25日 09時12分更新(随時更新中)