現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2012年6月10日のデイリーキーワードランキング
1 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
2 | 暗黒や関東平野に火事一つ |
3 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
4 | いなびかり北よりすれば北を見る |
5 | 跳箱の突手一瞬冬が来る |
6 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
7 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
8 | 薄氷の吹かれて端の重なれる |
9 | 父の忌の噴井の底のうすあかり |
10 | プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ |
11 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
12 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
13 | へうへうとして水を味はふ |
14 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
15 | わが恋は人とる沼の花菖蒲 |
16 | 流氷や宗谷の門波荒れやまず |
17 | 日と月のごとく二輪の寒椿 |
18 | ピストルがプールの硬き面にひびき |
19 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
20 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
21 | 箒木に秋めく霧の一夜かな |
22 | 重ね着の中に女のはだかあり |
23 | どくだみや真昼の闇に白十字 |
24 | 梅雨入りの囁き羅漢石の耳 |
25 | 松風のままゆっくりと箱に入る |
26 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
27 | ひき返すべき風景や西行忌 |
28 | 匙なめて童たのしも夏氷 |
29 | ゆるやかに着てひとと逢ふ蛍の夜 |
30 | 海に出て木枯帰るところなし |
31 | 金閣にほころびのひかり苔の花 |
32 | ちる木槿ナイフフォークに軽いむらさき |
33 | 磔像の全身春の光あり |
34 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
35 | 飛花落花命ひらひらしていたる |
36 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
37 | 老鶯や溶岩に松ある散歩道 |
38 | 長濤を以て音なし夏の海 |
39 | 芋の露連山影を正しうす |
40 | 老鶯の声も緑に美術館 |
41 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
42 | 芒種かなレディースデーの映画館 |
43 | 青すだれ油断している女体山 |
44 | 石、蝶が一羽考えている |
45 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
46 | 麗しき春の七曜またはじまる |
47 | 祝福もなしに無数の蠅生まる |
48 | 秋の暮力のかぎり山並ぶ |
49 | 雪残す微笑水音遠く垂れ |
50 | 咳をしても一人 |
2025年8月28日 16時54分更新(随時更新中)