現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年8月31日のデイリーキーワードランキング
1 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
2 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
3 | 星空へ店より林檎あふれをり |
4 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
5 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
6 | 野に出ればひとみなやさし桃の花 |
7 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
8 | おおかみに蛍が一つ付いていた |
9 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
10 | 春や昔十五万石の城下哉 |
11 | 朴散りし後妻が咲く天上華 |
12 | 春の鹿水のひびきの木の間より |
13 | 原爆許すまじ蟹かつかつと瓦礫あゆむ |
14 | 匙なめて童たのしも夏氷 |
15 | 冬滝のきけば相つぐこだまかな |
16 | 朝顔の紺のかなたの月日かな |
17 | 八月や六日九日十五日 |
18 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
19 | 青葉騒塩たっぷりと茹で玉子 |
20 | 重ね着の中に女のはだかあり |
21 | 夏は夜朝の岬で生れ落ち |
22 | 竹の葉騒は冴ゆる眼鏡に數知れず |
23 | 我家まで月の一すぢ |
24 | 一日もの云はず蝶の影さす |
25 | ねたきりのわがつかみたし銀河の尾 |
26 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
27 | 太陽の出でて没るまで青岬 |
28 | 六月の氷菓一盞の別れかな |
29 | 磨崖佛おほむらさきを放ちけり |
30 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
31 | ぜんまいののの字ばかりの寂光土 |
32 | 生きること一と筋がよし寒椿 |
33 | 熨斗を頭に植女幼き膝がしら |
34 | 千の手の一つを真似る月明かり |
35 | 父ほどの男に逢はず漆の実 |
36 | 入れものが無い両手で受ける |
37 | ラガー等のそのかちうたのみじかけれ |
38 | 花冷の包丁獣脂もて曇る |
39 | 短夜の夢の断片持ちしまま |
40 | 螢獲て少年の指みどりなり |
41 | 雛飾る部屋に目覚めて闇深し |
42 | 出羽薄墨めざめて人は爪を噛む |
43 | はらはらと社頭時なく樫落葉 |
44 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
45 | 寒鯉のごつとぶつかり煙るかな |
46 | 絶えず人いこふ夏野の石一つ |
47 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
48 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
49 | 書簡集の一隅湧水のごとく |
50 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
2024年9月23日 02時16分更新(随時更新中)