現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年4月19日のデイリーキーワードランキング
1 | 残雪やごうごうと吹く松の風 |
2 | 女学生の黒き靴下聖夜ゆく |
3 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
4 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
5 | 濡れわたりさつきの紅のしづもれる |
6 | 濡れて消える煙草証言の後に似て |
7 | 酒の燗する火色なきつつじかな |
8 | 今日だけは自殺をやめて風邪をひこう |
9 | 拾得は焚き寒山は掃く落葉 |
10 | 十一面観音桜見にゆかん |
11 | 老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも |
12 | 緑噴きあげし山脈妻になれず |
13 | 重ね着の中に女のはだかあり |
14 | 寒月をまたぐに惜しき潦 |
15 | 歳時記と二十世紀を見渡しぬ |
16 | 髭草の一葉一葉も霧氷かな |
17 | 春草に野はまろし白き道を載せ |
18 | 今日の授業誤ちありし青葉木萸 |
19 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
20 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
21 | 夏嵐机上の白紙飛び尽す |
22 | おにはにはにはにはとりがゐるはるは |
23 | 今日の喪へ開くあかるき傘の |
24 | 浜で裸になり松の花より若い妻 |
25 | 暗い平野仕事の聲で僚確かめ |
26 | ああ大和にし白きさくらの寝屋に咲きちる |
27 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
28 | 馬鈴薯の花遠き嶺の雪一縷 |
29 | 春立つや醪に櫂の夢うつつ |
30 | 青空に寒氣多感の雀ども |
31 | カットグラス布に包まれ木箱の中 |
32 | 右の眼に大河左の眼に騎兵 |
33 | 遠富士に雲の天蓋雛祭 |
34 | すがたなき船ぼうぼうと雪のなか |
35 | 湯の町や冬雨あがる宵の靄 |
36 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
37 | 拝むとき何も頼まずかいつぶり |
38 | 鳥のうちの鷹に生れし汝かな |
39 | 寒鯉はしづかなるかな鰭を垂れ |
40 | 花篝月の出遅くなりにけり |
41 | デカルトを説き饒舌の鮟鱇鍋 |
42 | 引いてやる子の手のぬくき朧かな |
43 | パンツ脱ぐ遠き少年泳ぐのか |
44 | 春や昔十五万石の城下哉 |
45 | あんぱんの葡萄の臍や春惜しむ |
46 | 田に水が入り千枚の水鏡 |
47 | 炎昼の女体のふかさはかられず |
48 | あかあかと天地の間の雛納 |
49 | あかあかと夢に綿打つ晩夏かな |
50 | 空は太初の青さ妻より林檎うく |
2024年9月23日 21時17分更新(随時更新中)