現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年2月9日のデイリーキーワードランキング
1 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
2 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
3 | この道しかない春の雪ふる |
4 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
5 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
6 | 寒波急日本は細くなりしまま |
7 | 海に出て木枯帰るところなし |
8 | 病む六人一寒燈を消すとき来 |
9 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
10 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
11 | 一日もの云はず蝶の影さす |
12 | かりそめに燈籠おくや草の中 |
13 | しんしんと雪降る空に鳶の笛 |
14 | よろこびはかなしみに似し冬牡丹 |
15 | ひかり野へ君なら蝶に乗れるだろう |
16 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
17 | おおかみに蛍が一つ付いていた |
18 | 妻抱かな春昼の砂利踏みて帰る |
19 | ゆく雁やふたたび声すはろけくも |
20 | きびきびと万物寒に入りにけり |
21 | 当てもなく唯街に出る十二月 |
22 | 高嶺より怒濤の如く霧流る |
23 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
24 | 万緑に朴また花を消すところ |
25 | 阿部定にしぐれ花やぐ昭和かな |
26 | 大空に又わき出でし小鳥かな |
27 | 樹の抱く時間に触るる余寒かな |
28 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
29 | 磨崖佛おほむらさきを放ちけり |
30 | 金色のたてがみ乱れ棕櫚の花 |
31 | 早春の雲は流れて病牀に |
32 | 銃後といふ不思議な町を丘で見た |
33 | 治虫忌や抜歯のあとの青い空 |
34 | 浮雲の陽を含むほど辛夷の芽 |
35 | 蝉時雨子は担送車に追ひつけず |
36 | 人間として今は在り去年今年 |
37 | さわやかにおのが濁りをぬけし鯉 |
38 | 生きすぎて泣かぬ蚯蚓に鳴かれをり |
39 | 菜殻火に轅は昏るゝ宙を指す |
40 | 外套の襟立ててより無頼めく |
41 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
42 | 折鶴をひらけばいちまいの朧 |
43 | 逢いたくて泣きたくて菜の花になる |
44 | 泥亀をまたぎて人に近づきぬ |
45 | 南浦和のダリアを仮のあはれとす |
46 | 終焉の庭に滿天星つつじ濃し |
47 | 少年や六十年後の春の如し |
48 | 芭蕉高し雁列に日のありどころ |
49 | 鱚釣りや青垣なせる陸の山 |
50 | 愛してと言はんがばかりしやぼん玉 |
2024年9月26日 14時13分更新(随時更新中)