現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年2月23日のデイリーキーワードランキング
1 | 野ばらの莟むしりむしりて青空欲る |
2 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
3 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
4 | 食べてゐる牛の口より蓼の花 |
5 | 重ね着の中に女のはだかあり |
6 | 少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ |
7 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
8 | 蓴生ふ沼のひかりに漕ぎにけり |
9 | ちなみぬふ陶淵明の菊枕 |
10 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
11 | 夕桜あの家この家に琴鳴りて |
12 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
13 | 桃の木や童子童女が鈴鳴りに |
14 | 鮟鱇を剥くに鎮めの水を打つ |
15 | トランプの王家悲しげ四月馬鹿 |
16 | あかつきや歩く音して籠の虫 |
17 | 街燈は高きにともり鳥帰る |
18 | 海に出て木枯帰るところなし |
19 | 野に蜜のあふれて村のひるねどき |
20 | おほむらさき翁はふいに泣きにけり |
21 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
22 | ラグビーの頬傷ほてる海見ては |
23 | 山陰や一村暮るゝ麻畠 |
24 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
25 | ろまんすをおぼろづくしにふくらまそ |
26 | 葡萄食ふ一語一語の如くにて |
27 | 愛蔵す東籬の詩あり菊枕 |
28 | 啓蟄やこの世のもののみな眩し |
29 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
30 | 雛まつる壁裏昼の物音す |
31 | 胸そらしそのまま染井吉野かな |
32 | 雪はげし抱かれて息のつまりしこと |
33 | 若鮎の二手になりて上りけり |
34 | 三歳のくすくす薔薇の芽と棘と |
35 | 春めきてものの果てなる空の色 |
36 | にぎやかに亀も田螺も鳴きくれよ |
37 | 夕暮の橋が短かく青山椒 |
38 | もみぢせぬものなかりけり普賢嶽 |
39 | 麦の芽の確かな列へ鳴る襁褓 |
40 | 向きあっている仏壇と雛壇と |
41 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
42 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
43 | 春昼といふ大いなる空虚の中 |
44 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
45 | ライオンは寝てゐるわれは氷菓嘗む |
46 | ものの芽に夜は囲まれ格納庫 |
47 | 立雛にすがるの腰のなかりけり |
48 | 沼が随所に髭を剃らねば眼が冴えて |
49 | 馬酔木咲く向うで欠伸夢の僧 |
50 | せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ |
2025年8月29日 02時42分更新(随時更新中)