現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年4月18日のデイリーキーワードランキング
1 | 葦切や執行猶予と鳴きたてる |
2 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
3 | 千里より一里が遠き春の闇 |
4 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
5 | 夏来る人格二つたずさえて |
6 | 銀河系のとある酒場のヒヤシンス |
7 | くれかかる二日の壁があるばかり |
8 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
9 | 家は枷妻にも吾に夜番が呼ぶ |
10 | 生きてあれ冬の北斗の柄の下に |
11 | 一寸ゐてもう夕方や雛の家 |
12 | 念力のゆるめば死ぬる大暑かな |
13 | 眼の上に眉がありけり花吹雪 |
14 | 末黒野に雨の切尖限りなし |
15 | 霜掃きし箒しばらくして倒る |
16 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
17 | 末枯に子供を置けば走りけり |
18 | 鰯雲この一族の大移動 |
19 | 死はたたみ一畳で足る爽やかに |
20 | 紅梅や病臥に果つる二十代 |
21 | 名月の湖に船無き憾みかな |
22 | 春の星こんなに人が死んだのか |
23 | 蛇の衣入れたる財布ふくらみぬ |
24 | 手庇を何回したり春の山 |
25 | 去勢の猫と去勢せぬ僧春の日に |
26 | 黒猫よ枯れ枯れてあり紅梅 |
27 | 虹二重神も恋愛したまへり |
28 | つばめつばめ泥が好きなる燕かな |
29 | 身の裡にしらほねはあり冬欅 |
30 | 雨の沙羅雨あとの沙羅うす月夜 |
31 | ふるさとを取り戻しゆく桜かな |
32 | 虫の火に読みたかぶりぬ耳しひ児 |
33 | 猫がまづ夏座布団の上に寝る |
34 | 半円をかき恐しくなりぬ |
35 | 蜻蛉行く後ろ姿の大きさよ |
36 | 混沌と夢のあとさきしぐれをり |
37 | 盆の雨ほとけの父母と暮らしけり |
38 | 良く酔えば花の夕べは死すとも可 |
39 | 野の虹と春田の虹と空に会ふ |
40 | 良夜かな罪あるものは痩せなさい |
41 | 結び目のすんなり解けし花菜風 |
42 | ショパン流れ夜空に残る青春譜 |
43 | モジリアニの女の顔の案山子かな |
44 | 何んにもないってことはない木の芽吹く |
45 | 春へ帰京没日と月の間を抜け |
46 | かたまつて薄き光の菫かな |
47 | それぞれの部屋にこもりて夜の長き |
48 | 春尽きて山みな甲斐に走りけり |
49 | 冷海へ漕ぎ出て岸に鈍角充つ |
50 | コソボ停戦その朝刊の梅雨湿り |
2024年4月25日 17時02分更新(随時更新中)