現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年10月16日のデイリーキーワードランキング
1 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
2 | 磨崖佛おほむらさきを放ちけり |
3 | 春燈や居留守の影の動きをり |
4 | 父の奥に雪降り子守唄遠し |
5 | 一樹なき小学校に吾子を入れぬ |
6 | 水枕ガバリと寒い海がある |
7 | ハルの宵ビジョと語らっていてくしゃみ |
8 | 日盛りに蝶のふれ合ふ音すなり |
9 | 雲の峰一人の家を一人発ち |
10 | 初秋はうすむらさきの遠嶺かな |
11 | 色欲もいまは大切柚子の花 |
12 | 綾とりや小鳥殺しの春の雪 |
13 | 一人居に番茶の濃ゆし花疲れ |
14 | 高嶺星蚕飼の村は寝しづまり |
15 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
16 | あきかぜのふきぬけゆくや人の中 |
17 | 長崎は今日は見えたり紅葉晴 |
18 | 夕方の影あいまいに春障子 |
19 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
20 | 蟇ないて唐招提寺春いづこ |
21 | 鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分哉 |
22 | 親よりも白き羊や今朝の秋 |
23 | 床の間の鬼柚子一夜の伽とせる |
24 | 海とどまりわれら流れてゆきしかな |
25 | 穴まどひするりと人の過去かくす |
26 | 女郎花少しはなれて男郎花 |
27 | 茅舎旧居露の呼鈴押したしよ |
28 | 行く秋の鐘つき料を取りに来る |
29 | 原爆図中口あくわれも口あく寒 |
30 | はらわたの熱きを恃み鳥渡る |
31 | 雪山の滑降われにもありたる日 |
32 | 団らんの影動きおり十二月 |
33 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
34 | 振つてみて土鈴の音の秋を買ふ |
35 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
36 | 朝鵙の元気な声で床を蹴る |
37 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
38 | 枯れゆけばおのれ光りぬ枯木みな |
39 | 黒揚羽螺旋階段のぼりけり |
40 | 浅蜊椀無数の過去が口開く |
41 | お遍路が一列に行く虹の中 |
42 | 神の留守誰も知らない実が生って |
43 | 阿浮奈絵の二階へふふと夏の蝶 |
44 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
45 | 円形のひととこゆがみ昼ちちろ |
46 | 数多なる忌を継ぎ重ね秘めはじめ |
47 | ぼろ市や空一枚を使ひけり |
48 | 餅搗きや路地つ子一人けんけんぱ |
49 | 漬物桶に塩ふれと母は産んだか |
50 | 諏訪へ続く遠山桜神の道 |
2024年9月22日 12時56分更新(随時更新中)