現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年9月2日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
3 | カットグラス布に包まれ木箱の中 |
4 | 子を殴ちしながき一瞬天の蝉 |
5 | 千の手の一つを真似る月明かり |
6 | 楽のごと句を作りたし芥子の花 |
7 | ももさくら咲き起き伏しの異らず |
8 | 運動会少女の腿の百聖し |
9 | 遠郭公からまつは青噴きやまず |
10 | 十三夜乳首を紅く塗る狸 |
11 | ふくろうに聞け快楽のことならば |
12 | あかあかとあかあかあかとまんじゆさげ |
13 | 大和よりヨモツヒラサカスミレサク |
14 | をみなえし又きちかうと折りすすむ |
15 | 月見草はらりと宇宙うらがへる |
16 | くず金魚どこの祭も知っている |
17 | 夕虹を鏡の中へ入れてしまう |
18 | オリオンの盾新しき年に入る |
19 | ときどきは鱗を見せて虎が雨 |
20 | 銀漢のなだれこみたり分水嶺 |
21 | 月光にいのち死にゆくひとと寝る |
22 | 時鳥厠半ばに出かねたり |
23 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
24 | 蛇逃げて我を見し眼の草に残る |
25 | 方丈の大庇より春の蝶 |
26 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
27 | 箸置きに涼しく箸の横たはる |
28 | 世過ぎとは修羅蔦しげる家のあり |
29 | やり場なき怒り鎮めん水を打つ |
30 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
31 | 鯛焼やいつか極道身を離る |
32 | 舞いたい鶴舞いたくない鶴一緒に舞う |
33 | 炎昼の女体のふかさはかられず |
34 | 天皇の白髪にこそ夏の月 |
35 | 手のひらをかへせばすすむ踊かな |
36 | 霧月夜美して一夜ぎり |
37 | 八月や六日九日十五日 |
38 | はたはたや退路絶たれて道初まる |
39 | 双眼鏡遠き薊の花賜る |
40 | 晩涼や桐の箱より大首絵 |
41 | くらがりに歳月を負ふ冬帽子 |
42 | ふくろうはふくろうでわたしはわたしでねむれない |
43 | 秋空へ大きな硝子窓一つ |
44 | ずぶぬれて犬ころ |
45 | 夕虹のあと鳥籠の澄みにけり |
46 | 虫時雨銀河いよいよ撓んだり |
47 | 轟音の渦冷ややかな死者の笑み |
48 | 母と寝る一夜豊かに虫の声 |
49 | 背伸びして絮追う心地 たんぽぽ野 |
50 | 写真には皆生きていて八月来 |
2024年9月22日 03時41分更新(随時更新中)