現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年10月28日のデイリーキーワードランキング
1 | 一枚の落葉となりて昏睡す |
2 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
3 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
4 | 流燈会われも流るる舟にゐて |
5 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
6 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
7 | 仏の座荒野に返り咲く日かな |
8 | 光るうどんの途中を生きていて涼し |
9 | 三月の荒野に蛇口死んでいる |
10 | 春の雪あやとりの糸光りあふ |
11 | 月下の宿帳/先客の名はリラダン伯爵 |
12 | 実朝の歌ちらと見ゆ日記買ふ |
13 | 人はみな一徳ありぬ梅一輪 |
14 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
15 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
16 | 雪はげし抱かれて息のつまりしこと |
17 | 三線を蛇の抜け出す午前二時 |
18 | いつも来る綿虫のころ深大寺 |
19 | 牡丹画いて絵の具は皿に残りけり |
20 | かにかくに祈る深芹にほひ立ち |
21 | 耳鳴りのごとくに並ぶ秋の扉 |
22 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
23 | 芭蕉の葉かざせし風の立ちにけり |
24 | 用水のたそがれ永し通し鴨 |
25 | この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉 |
26 | 浅蜊椀無数の過去が口開く |
27 | 寄せて来る女波男波や時鳥 |
28 | 静かなる自在の揺れや十三夜 |
29 | 貌が棲む芒の中の捨て鏡 |
30 | 出羽人も知らぬ山見ゆ今朝の冬 |
31 | ゆれる波ゆれきれぬ波舟の春 |
32 | 朝の焚火燃えいて鞭の音たてる |
33 | 五月なかばの鉛の空母しんと浮く |
34 | いつしかに余り苗にも耳や舌 |
35 | 木曽のなあ木曽の炭馬並び糞る |
36 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
37 | 秋の航一大紺円盤の中 |
38 | 深みゆく宮本武蔵火蛾の舞 |
39 | 吹きつけしかたちにものの氷りたる |
40 | 空は太初の青さ妻より林檎うく |
41 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
42 | 百の灯に百の営み秋惜しむ |
43 | 糶市の殺気逃れて尾花蛸 |
44 | 鰯雲この一族の大移動 |
45 | 公園のトイレが立派春うららか |
46 | 鈴の緒の垢に安らぎ樟若葉 |
47 | ひと揺れに消ゆる色とも冬ざくら |
48 | ドア開き色なき風の中に居る |
49 | 畑大根皆肩出して月浴びぬ |
50 | 今年こそ恐れず怯まず捉われず |
2024年4月20日 11時21分更新(随時更新中)