現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年7月24日のデイリーキーワードランキング
1 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
2 | 真夏日の森は聖堂鳥睡り |
3 | 七十路や新しき事弥生道 |
4 | 十三夜乳首を紅く塗る狸 |
5 | 滂沱たる汗のうらなる独り言 |
6 | 重ね着の中に女のはだかあり |
7 | 流星の子らを率いて横断す |
8 | 熟睡子の軒早乙女の母に見ゆ |
9 | 大山に脚をかけたる竈馬かな |
10 | 日輪をこぼるる蜂の芥子にあり |
11 | ささくれだつ消しゴムの夜で死にゆく鳥 |
12 | 兎も片耳垂るる大暑かな |
13 | 象の鼻ゆるやかな弧を春の空 |
14 | 磐石をぬく燈台や夏近し |
15 | 恙なしそれだけでいい蕗の薹 |
16 | ほほえめばえくぼこぼるる暖炉かな |
17 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
18 | 藁塚に一つの強き棒挿さる |
19 | アイスホッケー眉間の傷を勲章に |
20 | 喃語いま言葉となれり雲の峰 |
21 | 夫婦の夜氷菓の中に匙残し |
22 | まなぶたを閉ぢても月の鶴歩む |
23 | 向日葵の蕊を見るとき海消えし |
24 | 向日葵の蕊焼かれたる地図のごと |
25 | 白露や死んでゆく日も帯締めて |
26 | さわやかにおのが濁りをぬけし鯉 |
27 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
28 | まなぶたのみづいてきたる芹の花 |
29 | ああ大和にし白きさくらの寝屋に咲きちる |
30 | ああ暗い煮詰まっているぎゅうとねぎ |
31 | 燐寸の火消え手花火の弾けけり |
32 | 蔓踏んで一山の露動きけり |
33 | 芥川龍之介佛大暑かな |
34 | いつよりか遠見の父が立つ水際 |
35 | 花影婆娑と踏むべくありぬ岨の月 |
36 | 人の世に花を絶やさず返り花 |
37 | 原爆忌一つ吊輪に数多の手 |
38 | 立冬のことに草木のかがやける |
39 | 八月や六日九日十五日 |
40 | 初湯殿卒寿のふぐり伸ばしけり |
41 | 指呼の間をくまなく照らし若葉光 |
42 | 汗滂沱ふり払って杭打ってきた |
43 | 一本の冬木に還る谺かな |
44 | 流星の真下の家族かな |
45 | 緑蔭に入りて自縛の縄ほどく |
46 | マフラーを首のかたちのままに貸す |
47 | 雌鳥の声のくぐもる目借時 |
48 | 空蟬に時限の透ける朝茜 |
49 | 初句会老いてめでたき顔並ぶ |
50 | 老いたれば人より早く冬が来る |
2025年8月29日 02時18分更新(随時更新中)