現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年2月20日のデイリーキーワードランキング
1 | 重ね着の中に女のはだかあり |
2 | 天井に日の斑ゆらめく針供養 |
3 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
4 | ひたひたと春の潮打つ鳥居かな |
5 | 兄以上恋人未満掻氷 |
6 | 木瓜咲くや漱石拙を守るべく |
7 | 放屁蟲エホバは善と観たまへり |
8 | 喫泉に口あまやかす雪のなか |
9 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
10 | 草山に馬放ちけり秋の空 |
11 | 呼吸ととのう菜の花明り胸明り |
12 | 秋風や眼中のもの皆俳句 |
13 | 雉子の眸のかうかうとして売られけり |
14 | 少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ |
15 | いちまいの皮の包める熟柿かな |
16 | 梅二月ひかりは風とともにあり |
17 | 青梅落つ三とせの服はたるみつつ |
18 | 陽へ病む |
19 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
20 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
21 | 緑陰に自転車止めて賭将棋 |
22 | 落椿涙たのしむ時代よ去れ |
23 | 青梅の臀うつくしくそろひけり |
24 | 文楽の頭に懸想水草生ふ |
25 | みんなみの暗きよりきて風ひかる |
26 | 鳥の巣に鳥が入つてゆくところ |
27 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
28 | 馬酔木より低き門なり浄瑠璃寺 |
29 | ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに |
30 | 今の間のおういぬふぐり聖人去り |
31 | 眼のふちに疲れ残れるマスクかな |
32 | 光陰のやがて薄墨桜かな |
33 | 此村を出でばやと思ふ畦を焼く |
34 | 耳門より細身の出入り寒の暮 |
35 | ある時は月を古仏となしにけり |
36 | 永き日や欠伸うつして別れ行く |
37 | 明日知らぬ小春日和や翁の忌 |
38 | 流れ来しやうに鳥の巣掛かりをり |
39 | 晩鴉撒きちらす父なる杭ひとつ |
40 | 日本海に稲妻の尾が入れられる |
41 | おにはにはにはにはとりがゐるはるは |
42 | 初凪に島の祠の昼灯 |
43 | 奉公にゆく誰彼や海蠃廻し |
44 | 腸に春滴るや粥の味 |
45 | 深々と水音こもる紅葉かな |
46 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
47 | 高々と蝶こゆる谷の深さかな |
48 | 春蘭の花とりすつる雲の中 |
49 | 白壁沿いに日当る過失曼珠沙華 |
50 | 芝青む朝の鞦韆雨に濡る |
2024年9月26日 22時52分更新(随時更新中)