現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2017年2月12日のデイリーキーワードランキング
1 | ひこばゆる木の名を知らず親不孝 |
2 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
3 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
4 | 定型をはみ出す呼吸ひこばゆる |
5 | 万緑やわが額にある鉄格子 |
6 | 蟻台上に飢ゑて月高し |
7 | 雹晴れて豁然とある山河かな |
8 | 大空に羽子の白妙とどまれり |
9 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
10 | せきをしてもひとり |
11 | 立冬のことに草木のかがやける |
12 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
13 | 何んにもないってことはない木の芽吹く |
14 | 魚雷の丸胴蜥蜴這い廻りて去りぬ |
15 | 乙鳥はまぶしき鳥となりにけり |
16 | 校門を出て無口なる卒業子 |
17 | 冬眠の蝮のほかは寝息なし |
18 | 忽然と地から湧き出すクロッカス |
19 | 還暦をすぎ春風のよく見える |
20 | 空をゆく一かたまりの花吹雪 |
21 | おちついて死ねそうな草萌ゆる |
22 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
23 | 鶏頭の十四五本もありぬべし |
24 | 還暦のひとに涼しき青畳 |
25 | 菜の花忌ゆるゆると来る氷点下 |
26 | 人殺す我かも知らず飛ぶ蛍 |
27 | われの星燃えてをるなり星月夜 |
28 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
29 | 梅咲いてタクシードライバー口ごもる |
30 | つばめつばめ泥が好きなる燕かな |
31 | 麗しき春の七曜またはじまる |
32 | 金婚の父母のはにかみシクラメン |
33 | 夏嵐机上の白紙飛び尽す |
34 | 咳をしても一人 |
35 | 梅咲いて庭中に青鮫が来ている |
36 | 稲塚の如き絵馬絵馬梅薫る |
37 | 夜鳴そば北極星の座す地なる |
38 | 水流を割く指岩石の悲哀しみて |
39 | 白梅や天没地没虚空没 |
40 | 雪はげし抱かれて息のつまりしこと |
41 | 雪深き夜や竹やぶの静かなり |
42 | 恋猫の恋する猫で押し通す |
43 | 喫泉に口あまやかす雪のなか |
44 | 首灼いて長崎の日の刻を待つ |
45 | 幹太き松の真上や寒満月 |
46 | 部屋割のいまだきまらず男梅雨 |
47 | 伊吹嶺のけもの道から冬がくる |
48 | かりそめに燈籠おくや草の中 |
49 | 涅槃会に佳人のまじる日の翳り |
50 | 天辺へ紅を一刷毛合歓の花 |
2024年9月22日 19時51分更新(随時更新中)