現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2016年6月30日のデイリーキーワードランキング
1 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
2 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
3 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
4 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
5 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
6 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
7 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
8 | 糸瓜咲て痰のつまりし仏かな |
9 | 月光ほろほろ風鈴に戯れ |
10 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
11 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
12 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
13 | 姉いつか鵜の鳥孕む海辺の家 |
14 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
15 | せきをしてもひとり |
16 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
17 | 星空へ店より林檎あふれをり |
18 | 夏草に這上がりたる捨蚕かな |
19 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
20 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
21 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
22 | 遠泳や高波越ゆる一の列 |
23 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
24 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
25 | 寒波急日本は細くなりしまま |
26 | まさをなる空よりしだれざくらかな |
27 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
28 | 妻恋うる鹿は蒼古の塔である |
29 | はるかまで旅してゐたり昼寝覚 |
30 | 黄と白の符箋極月の備忘録 |
31 | 水枕ガバリと寒い海がある |
32 | 日と月のごとく二輪の寒椿 |
33 | 朝顔の紺のかなたの月日かな |
34 | 入れものが無い両手で受ける |
35 | 菫程な小さき人に生れたし |
36 | 沖縄やハイビスカスは飛び立たぬ |
37 | 天地の間にほろと時雨かな |
38 | 万緑やわが額にある鉄格子 |
39 | 母の日のてのひらの味塩むすび |
40 | 蟷螂の振りむき揺るる新宮市 |
41 | ものの種にぎればいのちひしめける |
42 | ワルツでも踊りましょうかガガンボ |
43 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
44 | かたつむり甲斐も信濃も雨のなか |
45 | 黒き蝶ゴッホの耳を殺ぎにくる |
46 | 老鴬や珠のごとくに一湖あり |
47 | 耿々と半夏雨降る神田かな |
48 | 湯上りの指やはらかし足袋のなか |
49 | 住吉の松の下こそ涼しけり |
50 | ぜんまいののの字ばかりの寂光土 |
2025年8月29日 05時33分更新(随時更新中)