現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年3月25日のデイリーキーワードランキング
1 | 心をまとめる鉛筆とがらす |
2 | ゆきづまるときは妻とのかき氷 |
3 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
4 | ちるさくら海あをければ海へちる |
5 | 大寺を包みてわめく木の芽かな |
6 | 看取りより解かれし冬を淋しめり |
7 | 滾る銀河よ眞實獄へ想ひ馳す |
8 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
9 | 春の地震鞄の底をまさぐりぬ |
10 | 雲を透く秋空見れば笛欲しや |
11 | 春のくれ夫なき家に帰りくる |
12 | 手庇を何回したり春の山 |
13 | 頭痩せて雨に打たるる秋の山 |
14 | 天然の風吹きゐたりかきつばた |
15 | 生と死のはざまか春が先きに逝く |
16 | 何んにもないってことはない木の芽吹く |
17 | 春ショールするり汽笛が遠ざかる |
18 | 知らぬまによみの桜でありがたし |
19 | 坪内氏、おだまき咲いて主婦を抱く |
20 | じゃあと言い点線となり卒業す |
21 | 満開のふれてつめたき桜の木 |
22 | 君胡麻擂れ我擂鉢を押さへゐむ |
23 | 星既に秋の眼をひらきけり |
24 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
25 | この土や桜咲く国わが住む国 |
26 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
27 | しんしんと雪降る空に鳶の笛 |
28 | 種蒔ける者の足あと洽しや |
29 | 本音をばマスクのなかにこぼしけり |
30 | 倒れたる案山子の顔の上に天 |
31 | 女郎花少しはなれて男郎花 |
32 | ふりむけば季語はまぼろし麦の秋 |
33 | おぼろ夜の母が下りゆく室梯子 |
34 | ファックスの届きし窓辺目白来る |
35 | 聖五月郵便受けは空のまま |
36 | 水鳥は翔つもの人は想ふもの |
37 | 春怒濤小島を揺する領有権 |
38 | 佐保姫と坂東太郎接吻す |
39 | 有る程の菊抛げ入れよ棺の中 |
40 | 花冷えや老いても着たき紺絣 |
41 | 満開の予感ぴつたり滝桜 |
42 | そのものを引きずり若布干す老婆 |
43 | 海鼠食ひ海鼠の如く眠りけり |
44 | 不敢取借金返済の顔ガラスへ写す |
45 | 分け入つても分け入つても青い山 |
46 | 寒の月 小鳥のように眠りたい |
47 | 白梅の万蕾にさすみどりかな |
48 | 福寿草家族のごとくかたまれり |
49 | 一つ根に離れ浮く葉や春の水 |
50 | 春や昔十五万石の城下哉 |
2024年9月21日 22時53分更新(随時更新中)