現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2016年3月29日のデイリーキーワードランキング
1 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
2 | 人体冷えて東北白い花盛り |
3 | せきをしてもひとり |
4 | 菜種梅雨 薄日に遊ぶ硝子玉 |
5 | 謎解けるまでのめり込む雪柳 |
6 | 国生みの矛にもぐらの春の土 |
7 | 雹晴れて豁然とある山河かな |
8 | 流氷や宗谷の門波荒れやまず |
9 | 子を殴ちしながき一瞬天の蝉 |
10 | 人体の風土記つぶさに書いており |
11 | たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ |
12 | 敷石のぎんなん踏んでけんけんぱ |
13 | 秋光に着くずれ直す回転ドア |
14 | 咳をしても一人 |
15 | 散らし雨遅咲き桜満開に |
16 | 清明や街道の松高く立つ |
17 | 忘年や身ほとりのものすべて塵 |
18 | 催花雨や空き家に人の出入りして |
19 | 友よ我は片腕すでに鬼となりぬ |
20 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
21 | たんぽぽや日はいつまでも大空に |
22 | 夕茜どこから来たの赤トンボ |
23 | 行く我にとどまる汝に秋二つ |
24 | 六角堂攫いし後の春の凪 |
25 | 余情残心障子の韻の暮れかぬる |
26 | おちついて死ねそうな草萌ゆる |
27 | 咲き満ちてこぼるる花もなかりけり |
28 | 匙なめて童たのしも夏氷 |
29 | 寒中の太平洋に目覚めけり |
30 | ぶつぶつと大いなる田螺の不平かな |
31 | あたたかやしきりにひかる蜂の翅 |
32 | 紅葉して桜は暗き樹となりぬ |
33 | 人体の自在に曲がる螢の夜 |
34 | 水枕ガバリと寒い海がある |
35 | 地階の灯春の雪ふる樹のもとに |
36 | どちらかと言へば老樹の花の下 |
37 | 春雷や胸の上なる夜の厚み |
38 | ペン先の割れない角度名草の芽 |
39 | 浅蜊とる少し小舟を傾けて |
40 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
41 | 頬杖の熟睡に落ちる秋日和 |
42 | 春の陽を背に受く羅漢献体論 |
43 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
44 | 空をゆく一かたまりの花吹雪 |
45 | 遺言に書き足す蚊帳のたたみ方 |
46 | 梨咲くと葛飾の野はとの曇り |
47 | 七月の青嶺まぢかく熔鑛炉 |
48 | 失禁の夢に泣く半夏生 |
49 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
50 | しつかりと見ておけと瀧凍りけり |
2024年9月20日 22時04分更新(随時更新中)