現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年8月25日のデイリーキーワードランキング
1 | ふるさとは海に溺れよ茜雲 |
2 | 星空へ店より林檎あふれをり |
3 | 雁啼くやひとつ机に兄いもと |
4 | 空をゆく一かたまりの花吹雪 |
5 | 露草や飯吹くまでの門歩き |
6 | ザリガニにほどよき春の濁りかな |
7 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
8 | 夕立が洗つていつた茄子をもぐ |
9 | 分け入つても分け入つても青い山 |
10 | 芸人の自伝に浸る麦湯かな |
11 | あじさいに心変わりや恋みくじ |
12 | 湯上りの嬰秤りをる雛の前 |
13 | 弁当に恋情の声鯉のぼり |
14 | 彳亍のままの孑孑子規の庵 |
15 | 全身が秋天とつながつておる |
16 | つかの間を遊びつくして梅は実に |
17 | この道しかない春の雪ふる |
18 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
19 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
20 | 春や昔十五万石の城下哉 |
21 | かぶと虫今日は私服で空を飛ぶ |
22 | 万緑や無口な自然が何故か好き |
23 | 黄砂降る能勢や猪垣の錆深く |
24 | クリオネの心臓うごく小正月 |
25 | いつも断崖おんおん裸身みがくなり |
26 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
27 | 跳箱の突き手一瞬冬が来る |
28 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
29 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
30 | 曼珠沙華噴く火を山の際にまで |
31 | 泉の底に一本の匙夏了る |
32 | 頬杖の一人を残し紅葉燃ゆ |
33 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
34 | 蝶々のもの食ふ音の静かさよ |
35 | きさらぎの身体といふ浅瀬かな |
36 | 萱葺の並ぶ関所に秋日濃し |
37 | さざんかの寝ぐせを直す母である |
38 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
39 | 雪はげし書き遺すこと何ぞ多き |
40 | ヴァイオリン鳴り響く髪洗ふたび |
41 | 母こひし夕山桜峰の松 |
42 | 鳥渡る北を忘れし古磁石 |
43 | 鰤起し破裂しそうな目玉焼き |
44 | ギリシア人夜の魚を食べにけり |
45 | 日本の木になりきつてゐる花水木 |
46 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
47 | 背を正すこともなくなり寒椿 |
48 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
49 | 手のひらをかへせばすすむ踊かな |
50 | 掌に受ける水の重さよ八月忌 |
2025年8月31日 02時23分更新(随時更新中)