現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2008年10月24日のデイリーキーワードランキング
1 | 春浅き水を渉るや鷺一つ |
2 | 花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ |
3 | ものの種にぎればいのちひしめける |
4 | あまねくは墨田区耳たぶのかたさ |
5 | はくれんの花に打ち身のありしあと |
6 | 水鳥の夢宙にある月明り |
7 | 天の川ごらん真西にぽるとがる |
8 | 老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも |
9 | 銃さげし少年匂ふ冬の磯 |
10 | 夫にして悪友なりし榾を焼く |
11 | いきいきと三月生る雲の奧 |
12 | いつぽんの冬木に待たれゐると思へ |
13 | 鴨を煮て素顔の口に運ぶなり |
14 | 兄よりも禿げて春日に脱ぐ帽子 |
15 | 早乙女の股間もみどり透きとほる |
16 | 元日や暮れてしまひし家の中 |
17 | 海女の墓卯浪の白をあつめたり |
18 | あと戻り多き踊りにして進む |
19 | アトピー性皮膚炎のわが月見草 |
20 | 鶏頭の火をつけている紫蘇畑 |
21 | 天の川われを水より呼びださむ |
22 | 天草を望む普賢にとんぼ飛ぶ |
23 | 厚物の枯れゆくやうに犬は死す |
24 | 海女として鉄道員の妻として |
25 | あたゝかき雨夜の雛を納めけり |
26 | あの世にも職安通ありといふ |
27 | 火山一つわれの性器も底鳴りて |
28 | あの世へも顔出しにゆく大昼寝 |
29 | 天の川余白を多く書く手紙 |
30 | 新しき蛾を溺れしむ水の愛 |
31 | 阿武隈山系紅葉を走る朝刊あり |
32 | 鮟鱇の知恵にもおとる渡世かな |
33 | 兄と二人蜩山に空腹なり |
34 | 春昼のゆびとどまれば琴も止む |
35 | 苗代の水を平らにして眠る |
36 | あぶらなの花にはろけささしかかる |
37 | 兄以上恋人未満掻氷 |
38 | くらやみに蝌蚪の手足が生えつつあり |
39 | 早苗饗のいちにち湯野の湯の熱き |
40 | 初夏の白髪の人箔を押し |
41 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
42 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
43 | 富士秋天墓は小さく死は易し |
44 | 歳時記と二十世紀を見渡しぬ |
45 | 裸子がわれの裸をよろこべり |
46 | 枯木立月光棒のごときかな |
47 | 彼の世は親し風鈴がひとつ鳴り |
48 | 新しい雪に隠れて肉食す |
49 | 相撲乗せし便船のなど時化となり |
50 | キヤツサバ林軍靴を照らす火の果てに |
2024年9月26日 21時35分更新(随時更新中)