現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2012年2月27日のデイリーキーワードランキング
1 | この雪嶺わが命終に顕ちて来よ |
2 | 炎天の遠き帆やわがこころの帆 |
3 | 水尾ひいて離るる一つ浮寝鳥 |
4 | 寒卵どの曲線もかへりくる |
5 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
6 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
7 | 早苗饗や子の手にあまる青葉餅 |
8 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
9 | 一湾を眼下に望む鵙日和 |
10 | 母の日のてのひらの味塩むすび |
11 | 麦踏みのまたはるかなるものめざす |
12 | あるけばかつこういそげばかつこう |
13 | 三千の俳句を閲し柿二つ |
14 | 咲き満ちてこぼるる花もなかりけり |
15 | 寒卵二つ置きたり相寄らず |
16 | 先生やいま春塵に巻かれつつ |
17 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
18 | あざけりを浴びるごと昼冴返る |
19 | 秋の暮大魚の骨を海が引く |
20 | 月光ほろほろ風鈴に戯れ |
21 | 糸瓜咲て痰のつまりし仏かな |
22 | 新緑の山道をゆく死の報せ |
23 | 梅一輪 合格番号たしかめて |
24 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
25 | 極寒の塵もとどめず岩ぶすま |
26 | 啓蟄や兄の戦艦浮上せず |
27 | 海に出て木枯帰るところなし |
28 | けふの日の終る影曳き糸すすき |
29 | にぎりしめにぎりしめし掌に何もなき |
30 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
31 | 秋風や模様のちがふ皿二つ |
32 | 蝉時雨子は擔送車に追ひつけず |
33 | ねんねこから片手でてゐる冬霞 |
34 | 水枕ガバリと寒い海がある |
35 | ピストルがプールの硬き面にひびき |
36 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
37 | 水洟や鼻の先だけ暮れ残る |
38 | 鷹のつらきびしく老いて哀れなり |
39 | 冬ざれやころろと鳴ける檻の鶴 |
40 | 白玉や子のなき夫をひとり占め |
41 | 出合いたる蛇の性別不明なり |
42 | 鵯のそれきり鳴かず雪の暮 |
43 | 柿落葉老いていとしきものふゆる |
44 | 手鞠唄かなしきことをうつくしく |
45 | 絵手紙をはみ出している猫柳 |
46 | 啓蟄や指輪廻せば魔女のごと |
47 | 山陰や一村暮るゝ麻畠 |
48 | 星空へ店より林檎あふれをり |
49 | 瞑想の時を下さいあやめ咲く |
50 | 寒卵座つて人の話を聞く |
2024年9月23日 20時31分更新(随時更新中)