現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2012年2月29日のデイリーキーワードランキング
1 | 生きること一と筋がよし寒椿 |
2 | にぎりしめにぎりしめし掌に何もなき |
3 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
4 | 桜散るあなたも河馬になりなさい |
5 | 日本海に稲妻の尾が入れられる |
6 | 吹きおこる秋風鶴をあゆましむ |
7 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
8 | そぞろ寒戻りし漁師汐木焚く |
9 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
10 | 楪や受け継ぐ父の鋸鉋 |
11 | 闘鶏の眼つぶれて飼はれけり |
12 | しんしんと雪降る空に鳶の笛 |
13 | 啓蟄や兄の戦艦浮上せず |
14 | いまは床屋となりたる友の落葉の詩 |
15 | 税重く財布も堅く春遠し |
16 | 合鍵を回す音せり雪しまき |
17 | 流し雛岩陰を波躍り出て |
18 | 高嶺星蚕飼の村は寝しづまり |
19 | 海に出て木枯帰るところなし |
20 | 青丹よし寧楽の墨する福寿草 |
21 | 呼びとめて二人となりぬ花明り |
22 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
23 | たんぽぽや日はいつまでも大空に |
24 | 分け入つても分け入つても青い山 |
25 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
26 | 雪残る頂き一つ国境 |
27 | 竜天に昇る暁雲輝やかし |
28 | 一族に明治は消えて春の雪 |
29 | 春雪や手にかざしみる吉野紙 |
30 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
31 | 果樹園がシヤツ一枚の俺の孤島 |
32 | やつぱり一人はさみしい枯草 |
33 | 夏の河赤き鉄鎖のはし浸る |
34 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
35 | 痰一斗糸瓜の水も間に合はず |
36 | 啓蟄やうぞうむぞうの土竜どち |
37 | 去年今年貫く棒の如きもの |
38 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
39 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
40 | 木の芽時用心深く髭を剃る |
41 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
42 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
43 | ふるさとも南の方の朱欒かな |
44 | 春の土荒れて筋ひく竹箒 |
45 | 二月尽逆さに立てるマヨネーズ |
46 | 淡雪に洗濯板はやわらかい |
47 | 還らざり花菜の向うへ逝ったきり |
48 | 鳥も稀の冬の泉の青水輪 |
49 | 葱坊主どこをふり向きても故郷 |
50 | にんげんにそろそろ飽きて古雛 |
2024年9月23日 15時55分更新(随時更新中)