現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年12月23日のデイリーキーワードランキング
1 | 落蟬のひと声天寿まっとうす |
2 | 地の涯に倖せありと来しが雪 |
3 | 行く雁の啼くとき宙の感ぜられ |
4 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
5 | 湯上りの肌の匂へり夕ざくら |
6 | 一輪の花となりたる揚花火 |
7 | み仏に美しきかな冬の塵 |
8 | 稲妻や夜も語りゐる葦と沼 |
9 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
10 | 龍天に昇りしあとの田螺かな |
11 | 刹那かなからすうり科の花の貌 |
12 | 春の夜や寝れば恋しき観世音 |
13 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
14 | 間髪を入れずして年改まる |
15 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
16 | 捨てきれない荷物のおもさまへうしろ |
17 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
18 | 丹田に力もらへり寒復習 |
19 | 竹の葉騒は冴ゆる眼鏡に數知れず |
20 | 天の川わたるお多福豆一列 |
21 | 北風に人細り行き曲り消え |
22 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
23 | 半身は夢半身は雪の中 |
24 | ものの種にぎればいのちひしめける |
25 | 穴出でし蛇と共濡れ老いけらし |
26 | まだもののかたちに雪の積もりをり |
27 | 白椿一糸まとわず落ちゆけり |
28 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
29 | 夕空の美しかりし葛湯かな |
30 | 月冴ゆる一度は見たき棺造り |
31 | 短日の梢微塵にくれにけり |
32 | 等圧線混みし天気図寒卵 |
33 | うすめても花の匂ひの葛湯かな |
34 | 狐火を見し夜はははに逢いにに行く |
35 | 芋の露連山影を正しうす |
36 | 天井の竜に供養の菊明かり |
37 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
38 | しづかなる力満ちゆきばつたとぶ |
39 | ドーナツの穴のしわざに春の鬱 |
40 | 冬ざるるリボンかければ贈り物 |
41 | 水尾ひいて離るる一つ浮寝鳥 |
42 | 噴火口近くて霧が霧雨が |
43 | 今年こそ恐れず怯まず捉われず |
44 | 一道を守るは難し冬木の芽 |
45 | 渡り鳥みるみるわれの小さくなり |
46 | 病院に若し勃ちしのち風花す |
47 | 夢の世に葱を作りて寂しさよ |
48 | 空蟬のからくれないに砕けたり |
49 | 露の玉蟻たぢたぢとなりにけり |
50 | 蝶の舌ゼンマイに似る暑さかな |
2024年9月25日 23時50分更新(随時更新中)