現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年3月12日のデイリーキーワードランキング
1 | 覗く子にスクラムを解く蝌蚪の国 |
2 | 天よりもかがやくものは蝶の翅 |
3 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
4 | そぞろ寒戻りし漁師汐木焚く |
5 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
6 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
7 | 鱚釣りや青垣なせる陸の山 |
8 | 物の芽のほぐれほぐるる朝寝かな |
9 | 背骨しかとあり寒潮に向きて立つ |
10 | 遺品あり岩波文庫阿部一族 |
11 | 寒波急日本は細くなりしまま |
12 | 自転車の百態とすかんぽの百態を愛す |
13 | 咲き満ちてなほ咲く桜押し合へる |
14 | 七十路や新しき事弥生道 |
15 | 木の根明く胎児はなにを見てをるや |
16 | 鍬打つて涼しき土となりにけり |
17 | 老い母の膕見える夏の家 |
18 | 菜の花の中にゐる菜の花をみて |
19 | 月の出や鶴の塒の水光る |
20 | 千の手の一つを真似る月明かり |
21 | 華麗な墓原女陰あらわに村眠り |
22 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
23 | 秋日差螺旋階段下りて句座 |
24 | 花あれば西行の日とおもふべし |
25 | 傘さして都をどりの篝守 |
26 | 還暦のひとに涼しき青畳 |
27 | 銀漢に触れて尾となる天塩川 |
28 | 障子あけて置く海も暮れきる |
29 | 春の野へ乗って行こうか縄電車 |
30 | 海に出て木枯帰るところなし |
31 | 春の暮老人と逢ふそれが父 |
32 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
33 | 大落暉今に点火の枯すすき |
34 | 戛々とゆき戛々と征くばかり |
35 | 鈴おとのかすかにひびく日傘かな |
36 | 初山河あふれくるもの掌に |
37 | 安房は手を広げたる国夏つばめ |
38 | 心眼に菩薩さゆらぐ花篝 |
39 | 朝寝せり孟浩然を始祖として |
40 | 花野きて巨きくなった風のジャズ |
41 | 春深くケセランパサラン増殖す |
42 | ひこばゆる木の名を知らず親不孝 |
43 | 春深くエゴン・シーレの男女かな |
44 | 一生の楽しきころのソーダ水 |
45 | さくらさくら甕のくらさを覗きけり |
46 | 母逝きて木槿の底の紅のいろ |
47 | 引く白鳥声を打ちゆく赤い月 |
48 | 春暑し空席のない縄電車 |
49 | 白梅や老子無心の旅に住む |
50 | 凱旋門敗者もくぐる雷を追い |
2024年9月22日 02時18分更新(随時更新中)