現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年4月3日のデイリーキーワードランキング
1 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
2 | 露の玉蟻たぢたぢとなりにけり |
3 | 木の根明く胎児はなにを見てをるや |
4 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
5 | 銀河にも飢餓海峡のありにけり |
6 | 失望は午前に午後に虫の夜に |
7 | すべなし地に置けば子にむらがる蠅 |
8 | お数珠袋にどんぐり一つ忌を修す |
9 | 青き踏む人間無冠の力かな |
10 | 朔風や木目浮きたる跪拝台 |
11 | ぬくめ酒をとこ眉より蕩けゆく |
12 | 疲れ鵜に水面を均らす夜空かな |
13 | 漁火に離れ黒雁浮寝かな |
14 | 風呂敷の自由なかたち青き踏む |
15 | どこまでが花どこからが花の闇 |
16 | 大花火何といつてもこの世佳し |
17 | 春俑のみな終焉を正したる |
18 | 手袋に五指を分かちて意を決す |
19 | ひまはりの人を恐れぬ高さかな |
20 | いきいきと三月生る雲の奧 |
21 | 夫唱婦随婦唱夫随や冬籠 |
22 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
23 | 首吊りにみとれてガムを踏んじゃった |
24 | 装はれ老馬高ぶる秋祭 |
25 | 菜の花といふ平凡を愛しけり |
26 | 夜を帰る枯野や北斗鉾立ちに |
27 | 蜘蛛に生れ網をかけねばならぬかな |
28 | 石二つ重ねし塚や鳥交る |
29 | 語らいは遠き日のこと母子草 |
30 | 野菊まで行くに四五人斃れけり |
31 | 見てをりぬいのちしづかに寒牡丹 |
32 | 百幹に触れて忘れぬ花のいろ |
33 | 一叢の黄菊に山気ひそみをり |
34 | われとわが虚空に堕ちし朝寝かな |
35 | 戛々とゆき戛々と征くばかり |
36 | 柔らかく人とぶつかる雛の家 |
37 | 朝風呂や羽化の時間を疾うに過ぐ |
38 | 木鋏も腕もなまくら松手入 |
39 | あてどなく急げる蝶に似たらずや |
40 | 卒業す泉下にはいと返事して |
41 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
42 | ちるさくら海あをければ海へちる |
43 | うちの蝶としてとんでいるしばらく |
44 | ひるがえる葉裏で僕の手錠はずそう |
45 | 柔かき海の半球クリスマス |
46 | 蹴り初めは母のおなかや夕桜 |
47 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
48 | 二人して楤たらの芽摘みし覚えあり |
49 | 清明の無傷の空を眩しめり |
50 | やわらかくなるまで花の下に居る |
2024年5月9日 13時09分更新(随時更新中)