現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年5月13日のデイリーキーワードランキング
1 | ふるさとを取り戻しゆく桜かな |
2 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
3 | おおかみに蛍が一つ付いていた |
4 | 渡り鳥みるみるわれの小さくなり |
5 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
6 | 薄氷の吹かれて端の重なれる |
7 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
8 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
9 | 露草も露の力の花ひらく |
10 | 一日もの云はず蝶の影さす |
11 | 零の中 爪立ちをして哭いてゐる |
12 | いきいきと三月生る雲の奧 |
13 | 春の山らくだのごとくならびけり |
14 | 爽籟や試歩伸ばし行く夫の背ナ |
15 | ものの種にぎればいのちひしめける |
16 | 方丈の大庇より春の蝶 |
17 | 庭隅の幹に日のある二日かな |
18 | ずぶぬれて犬ころ |
19 | 春宵や駅の時計の五分経ち |
20 | 愛されずして沖遠く泳ぐなり |
21 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
22 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
23 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
24 | 海に出て木枯帰るところなし |
25 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
26 | 星空へ店より林檎あふれをり |
27 | ふらここや明日の見ゆる高さまで |
28 | 水仙や古鏡の如く花をかかぐ |
29 | 柿若葉ちいさな夢を後押しす |
30 | 舌の上に渋茶のこれる卯波かな |
31 | 曳光の消えて蛍は星となる |
32 | 一瀑があり恋の火のまうしろに |
33 | 乗りてすぐ市電灯ともす秋の暮 |
34 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
35 | 磨崖佛おほむらさきを放ちけり |
36 | 鳴くならば満月になけほととぎす |
37 | 谺して山ほととぎすほしいまゝ |
38 | 福寿草丹後ちりめんずっしりと |
39 | 朝焼の雲海尾根を溢れ落つ |
40 | 山の日は一輪草に届かざる |
41 | 白藤の散りし大地を風迷う |
42 | 灯をともす指の間の春の闇 |
43 | 身めぐりを雪だか蝶だか日暮まで |
44 | 約束のすぐ破られて春の雪 |
45 | 天の川わたるお多福豆一列 |
46 | ゆで玉子むけばかがやく花曇 |
47 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
48 | 初雁のまぎれなかれし夜の雨 |
49 | 尺蠖の立つていぶかる空の紺 |
50 | ちるさくら海あをければ海へちる |
2025年8月29日 02時30分更新(随時更新中)