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 現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング

 2021年10月29日のデイリーキーワードランキング

1

この道しかない春の雪ふる
2

春の浜大いなる輪が画いてある
3

ものの種にぎればいのちひしめける
4

蝌蚪に打つ小石天変地異となる
5

いくたびも雪の深さを尋ねけり
6

木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ
7

雲の峰いくつ崩れて月の山
8

戦争が廊下の奥に立つてゐた
9

山鳩よみればまはりに雪がふる
10

高嶺星蚕飼の村は寝しづまり
11

びょうびょうと桜はさくら色に堪え
12

泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む
13

大阪やラムネ立飲む橋の上
14

渺々と枯芒打つ金の波
15

海に出て木枯帰るところなし
16

重ね着の中に女のはだかあり
17

カレンダー西日いっきに引き受けて
18

螢獲て少年の指みどりなり
19

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
20

青蛙おのれもペンキぬりたてか
21

トルソーの幻の肘冬構
22

子燕のこぼれむばかりこぼれざる
23

闘鶏の眼つぶれて飼はれけり
24

陽へ病む
25

夏夕べ里山は風生むところ
26

一天の翳りなきとき帰燕かな
27

おおかみに蛍が一つ付いていた
28

口笛を吹く唇に冬立てり
29

卒業の兄と来てゐる堤かな
30

刃を入れる朱欒あかるき気体なり
31

ラグビーの薬罐の中の小さき凪
32

鰯雲人に告ぐべきことならず
33

あたたかき十一月もすみにけり
34

鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる
35

チチポポと鼓打たうよ花月夜
36

響爽かいただきますといふ言葉
37

イモウトノ帰リ遅サヨ五日月
38

ふるさとの沼のにほひや蛇苺
39

あらくさに足をなげだす朧かな
40

一日もの云はず蝶の影さす
41

白葱のひかりの棒をいま刻む
42

アルミ缶捻りて海が遠くなる
43

連絡船より主婦等出ずオートバイ殘し
44

クレヨンの黄を麦秋のために折る
45

かたつむり甲斐も信濃も雨のなか
46

鶏頭の一途に炎えて近づけぬ
47

木棺のふたに小窓や雲に鳥
48

向日葵の空かがやけり波の群
49

罌粟ひらく髪の先まで寂しきとき
50

親よりも白き羊や今朝の秋


2024年9月21日 21時56分更新(随時更新中)
 

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