現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年1月10日のデイリーキーワードランキング
1 | みちのくの星入り氷柱われに呉れよ |
2 | 重ね着の中に女のはだかあり |
3 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
4 | 大寒のここはなんにも置かぬ部屋 |
5 | 春めくを冬田のためにおしむなり |
6 | 神様の楽書として自分を全うしよう |
7 | 露人ワシコフ叫びて柘榴打ち落す |
8 | 凩や海に夕日を吹き落す |
9 | 精虫四万の妻の子宮へ浮游する夜をみつめていた |
10 | あかつきの機関車となる大毛虫 |
11 | 浜で裸になり松の花より若い妻 |
12 | 嫩芽光る牝鹿ばかり無風を懼れ |
13 | 長き夜をたたる将棋の一ト手哉 |
14 | 字のきれいな青年とゐて初句会 |
15 | 神々のたたかひし野に鍬始 |
16 | 童子の眼碧むやませが滲み通る |
17 | 小雪降るむかしよこはまふらんねる |
18 | 枯木立月光棒のごときかな |
19 | 雪はげし書き遺すこと何ぞ多き |
20 | 神棚の暗いところの残暑かな |
21 | ふるさとはさみしきところ昼寝覚 |
22 | からだの風景を鷹が舞っている |
23 | 一月の川一月の谷の中 |
24 | 元日や手を洗ひをる夕ごころ |
25 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
26 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
27 | 花冷えや老いても着たき紺絣 |
28 | 恋の矢はくれなゐ破魔矢白妙に |
29 | 夫にして悪友なりし榾を焼く |
30 | 鏡餅わけても西の遥かかな |
31 | 凧の空微塵もなかりふるさとは |
32 | 山峡の電燈猪の目玉かな |
33 | 灯台のように遠くて裸足です |
34 | よろよろと棹がのぼりて柿挟む |
35 | 凍鶴の啼かむと喉をころろころろ |
36 | 地の涯に倖せありと来しが雪 |
37 | 春の夜の乳ぶさもあかねさしにけり |
38 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
39 | 国栖人の面をこがす夜振かな |
40 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
41 | 春たのしなせば片づく用ばかり |
42 | 歳時記と二十世紀を見渡しぬ |
43 | 包丁を持つて驟雨にみとれたる |
44 | 彼の世は親し風鈴がひとつ鳴り |
45 | 夕月の光を加ふ松納 |
46 | なにほどの快楽か大樹揺れやまず |
47 | 空蝉に真昼の海が残っている |
48 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
49 | 曼珠沙華あつけらかんと道の端 |
50 | 貧交の誰彼とほし春の雁 |
2024年9月20日 16時56分更新(随時更新中)