現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年5月12日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | ふるさとを取り戻しゆく桜かな |
3 | ものの種にぎればいのちひしめける |
4 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
5 | ゆで玉子むけばかがやく花曇 |
6 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
7 | 手に掬うべきものあまた寒の水 |
8 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
9 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
10 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
11 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
12 | 雪蟲や神は断崖を掴もうとして |
13 | 月明の宙に出でゆき遊びけり |
14 | お数珠袋にどんぐり一つ忌を修す |
15 | 石ころも露けきものの一つかな |
16 | 春の沖それは見事な穴ならむ |
17 | 街角の風を売るなり風車 |
18 | 秋風や水に落ちたる空のいろ |
19 | 母の蛍捨てにゆく顔照らされて |
20 | 竹馬のいつかゆきつく父の闇 |
21 | 新茶汲むいつもの夫婦茶碗かな |
22 | たんぽぽや日はいつまでも大空に |
23 | 海に出て木枯帰るところなし |
24 | 娘が母に別れを告げし春疾風 |
25 | 梅の香や順路は風の通り道 |
26 | 大年の法然院に笹子ゐる |
27 | 教師呉れしは所詮知恵なり花茨 |
28 | 硯洗ふ墨あをあをと流れけり |
29 | 靴音の暑さ呆けの穹の花 |
30 | 万葉の風立つ蓬摘みにけり |
31 | 其中に金鈴をふる虫一つ |
32 | 鴬に蔵をつめたくしておかむ |
33 | 春の潮張りては緩む舫い綱 |
34 | 初鏡娘のあとに妻坐る |
35 | 歩を返す春愁の象同じ地に |
36 | 奧白根かの世の雪をかがやかす |
37 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
38 | 一日もの云はず蝶の影さす |
39 | 母の忌やその日のごとく春時雨 |
40 | 物の芽のほぐれほぐるる朝寝かな |
41 | 袋角鬱々と枝を岐ちをり |
42 | パンツ脱ぐ遠き少年泳ぐのか |
43 | でで虫が桑で吹かるる秋の風 |
44 | 常夏の碧き潮あびわが育つ |
45 | 夕薄暑これから壺がやさしくなる |
46 | ちるさくら海あをければ海へちる |
47 | 枝豆のすこし硬くて微笑せり |
48 | 冬ざれや飼い葉桶ある軍馬の碑 |
49 | 憎しみが涙となりて黒ぶどう |
50 | 桐の実の空を鳴らして暮れゆけり |
2024年9月27日 02時00分更新(随時更新中)