現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年5月17日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | 原爆許すまじ蟹かつかつと瓦礫あゆむ |
3 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
4 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
5 | わらんべの溺るるばかり初湯かな |
6 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
7 | なほ北へ行く汽車とまり夏の月 |
8 | 夕薄暑これから壺がやさしくなる |
9 | ふるさとを取り戻しゆく桜かな |
10 | この庭の遅日の石のいつまでも |
11 | 谿深く流れし溶岩やむら紅葉 |
12 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
13 | ちるさくら海あをければ海へちる |
14 | 天井に日の斑ゆらめく針供養 |
15 | 筍や 生後三日で旅立てり |
16 | 丁寧な黙*祷の刻青葉鳴り |
17 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
18 | 一日もの云はず蝶の影さす |
19 | 銀漢に触れて尾となる天塩川 |
20 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
21 | おおかみに蛍が一つ付いていた |
22 | 余生という重しをつけて花筏 |
23 | 壺の蜜ゆるみはじめる揚羽蝶 |
24 | 秋風や水に落ちたる空のいろ |
25 | 朴ひらくころを行脚の黒づくめ |
26 | パンにバタたつぷりつけて春惜む |
27 | 満山の霧氷朝日にきらめけり |
28 | 見えざれば霧の中では霧を見る |
29 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
30 | もっこりと裸木神の塑像なり |
31 | 満開の花は軽ろしと見ゆるかな |
32 | 花菖蒲傘かしげして行き違ふ |
33 | 薔薇ばらばら一寸の虫鳴きました |
34 | 春や昔十五万石の城下哉 |
35 | 海に出て木枯帰るところなし |
36 | くさめして我は二人に分かれけり |
37 | そぞろ寒戻りし漁師汐木焚く |
38 | 門とぢて良夜の石と我は居り |
39 | 夜神楽のしばしば空に向く顎よ |
40 | いきいきと三月生る雲の奧 |
41 | 我庭の良夜の薄湧く如し |
42 | せりせりと薄氷杖のなすままに |
43 | まさをなる空よりしだれざくらかな |
44 | 頂を下り来る霧の翅かな |
45 | 三日月に一病あづけ眠りけり |
46 | 逃げ水を追う老体の力こぶ |
47 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
48 | くつさめや車窓の我と目の合ひぬ |
49 | 天上の昏さ引きだす著莪の花 |
50 | 見えていて遠き山藤陶工房 |
2024年9月27日 05時39分更新(随時更新中)