現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年5月21日のデイリーキーワードランキング
1 | 覗く子にスクラムを解く蝌蚪の国 |
2 | 川涸るる 墓標となりし 石数多 |
3 | わが胸の春の部分が広がりぬ |
4 | どくだみや真昼の闇に白十字 |
5 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
6 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
7 | 海に出て木枯帰るところなし |
8 | 薔薇夫人無邪気に首を切つてゐる |
9 | 産むというおそろしきこと青山河 |
10 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
11 | 大空に又わき出でし小鳥かな |
12 | ふるさとを取り戻しゆく桜かな |
13 | 寒昴たれも誰かのただひとり |
14 | 初蝶来何色と問ふ黄と答ふ |
15 | 水のんで湖国の寒さひろがりぬ |
16 | 初秋の蝗つかめば柔らかき |
17 | 天の川柱のごとく見て眠る |
18 | 幼な等の集えば走り薄暑光 |
19 | 夕顔の開かんとして白ふかむ |
20 | 改憲を憂ふ平民宰相忌 |
21 | 逃げ水追うよう人が人殺め |
22 | 夏掛や逢はねばひとに忘らるる |
23 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
24 | 手鏡の背中恐ろし夏の恋 |
25 | 田の隅の蝌蚪より暗き空ありぬ |
26 | わが恋は人とる沼の花菖蒲 |
27 | 冬鷺の白鮮らしや水軍門 |
28 | 何事も知らずと答へ老の春 |
29 | 原爆許すまじ蟹かつかつと瓦礫あゆむ |
30 | 殺戮もて終へし青春鵙猛る |
31 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
32 | 投入れのすすきかるかや神隠し |
33 | うりずんのたてがみ青くあおく梳く |
34 | 筥いっぱいの櫛焼く父よ秋の昼 |
35 | 浮寝鳥桜田門の日向かな |
36 | リア王の蟇のどんでん返しかな |
37 | 水無月の湖に浮きだす狐隊行 |
38 | いち早く日暮るる蟬の鳴きにけり |
39 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
40 | ランナー昏れ血ひとすじの冬の富士 |
41 | 年を以て巨人としたり歩み去る |
42 | 俺に是非を説くな激しき雪が好き |
43 | てるてる坊主くるくる廻り梅雨の明け |
44 | ぞろぞろと僧の頭蓋ゆく青高野 |
45 | 琅玕や一月沼の横たはり |
46 | 恋人も枯木も抱いて揺さぶりぬ |
47 | もがり笛洗ひたてなる星ばかり |
48 | ふりむかぬ大勢に射す春の日矢 |
49 | 木曽の馬ときに早蕨積んでおり |
50 | 石ころも露けきものの一つかな |
2024年4月23日 22時03分更新(随時更新中)