現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年5月29日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | 星空へ店より林檎あふれをり |
3 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
4 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
5 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
6 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
7 | 紫は水に映らず花菖蒲 |
8 | 入れものが無い両手で受ける |
9 | 一日もの云はず蝶の影さす |
10 | この道しかない春の雪ふる |
11 | 赤ん坊のばんざいに似て山笑う |
12 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
13 | 日輪をこぼるる蜂の芥子にあり |
14 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
15 | 谺して山ほととぎすほしいまゝ |
16 | 露の中万相うごく子の寝息 |
17 | 我が声の吹き戻さるる野分かな |
18 | 銀漢に触れて尾となる天塩川 |
19 | 海に出て木枯帰るところなし |
20 | 啓蟄の土やはらかく鍬に添ふ |
21 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
22 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
23 | 罌粟ひらく髪の先まで寂しきとき |
24 | あざけりを浴びるごと昼冴返る |
25 | 志布志の家百舌と女が走っていた |
26 | 墓碑名の深みにありし雨蛙 |
27 | わが一生女はいつも野火に似て |
28 | 水すまし水に跳て水鉄の如し |
29 | 里山を映し早乙女待つばかり |
30 | 日蔽やキネマの衢鬱然と |
31 | 若葉萌ゆ色に百歳樹の強さ |
32 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
33 | 牡丹画いて絵の具は皿に残りけり |
34 | 一度死ぬふたたび桔梗となるために |
35 | 秋風や水に落ちたる空のいろ |
36 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
37 | たんぽぽや一天玉の如くなり |
38 | 天耕の峯に達して峯を越す |
39 | ものの種にぎればいのちひしめける |
40 | 紫陽花の醸せる暗さよりの雨 |
41 | 麦刈て近江の海の碧さかな |
42 | むらさきになりゆく墓に詣るのみ |
43 | 母在りて春の埃のやうにゐる |
44 | 春の水とは濡れてゐるみづのこと |
45 | 一炊の夢の色ともねぶの花 |
46 | あおあおと地へ腰据える山椒売り |
47 | 一度だけ産んでもらいし昭和かな |
48 | ふるさとを取り戻しゆく桜かな |
49 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
50 | 漬物桶に塩ふれと母は産んだか |
2024年4月27日 15時11分更新(随時更新中)