現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2013年6月22日のデイリーキーワードランキング
1 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
2 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
3 | プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ |
4 | いなびかり北よりすれば北を見る |
5 | 暗黒や関東平野に火事一つ |
6 | 薄氷の吹かれて端の重なれる |
7 | 放蕩の尾は遥かなり籠枕 |
8 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
9 | 相撲乗せし便船のなど時化となり |
10 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
11 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
12 | 跳箱の突手一瞬冬が来る |
13 | 春の月ありしところに梅雨の月 |
14 | 観覧車此処が頂点懐手 |
15 | 子の髪の風に流るる五月来ぬ |
16 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
17 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
18 | 銀杏黄葉一点の灯のごとく人 |
19 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
20 | ここもまただれかの故郷氷水 |
21 | そもそものはじめは紺の絣かな |
22 | 薬局のような胃袋青時雨 |
23 | 別るるや夢一筋の天の川 |
24 | 夏木立天空ささえゆるがざり |
25 | いわし雲おおいなる瀬をさかのぼる |
26 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
27 | 少年や六十年後の春の如し |
28 | 夏至の水呑んできれいな声を出す |
29 | かなしめば鵙金色の日を負ひ来 |
30 | 西鶴の女みな死ぬ夜の秋 |
31 | ゆるやかに着てひとと逢ふ蛍の夜 |
32 | 日本海に稲妻の尾が入れられる |
33 | 海に出て木枯帰るところなし |
34 | 腸に春滴るや粥の味 |
35 | 落葉焚きゐてさざなみを感じをり |
36 | から松は淋しき木なり赤蜻蛉 |
37 | 青葉闇無口同志の竹床几 |
38 | 白根葵うすむらさきの夜明けかな |
39 | 夕茜どこから来たの赤トンボ |
40 | 古茶新茶空気のやうな距離に夫 |
41 | いつまでも記憶の闇の四葩かな |
42 | 金剛茅舎朴散れば今も可哀さう |
43 | 鰯雲はなやぐ月のあたりかな |
44 | 秋晴の何処かに杖を忘れけり |
45 | 障子しめて四方の紅葉を感じをり |
46 | 中流の意識を外に薔薇盛る |
47 | 叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉 |
48 | 寄せる波ばかりが見えて花海桐 |
49 | 雪の空父の中年知らざりし |
50 | 百色を使い果せり濃紫陽花 |
2024年4月25日 10時08分更新(随時更新中)