現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年4月4日のデイリーキーワードランキング
1 | 野火叩くいつしか己叩きゐる |
2 | 春木一本きり残せしはもたるゝため |
3 | 咲き満ちてこぼるる花もなかりけり |
4 | 朝寝せり孟浩然を始祖として |
5 | 春の昼遠松風のきこえけり |
6 | ひととゐて春の煖炉に言つつしむ |
7 | うりずんのたてがみ青くあおく梳く |
8 | 背伸びして絮追う心地 たんぽぽ野 |
9 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
10 | 鉄工葬おわり真赤な鉄うてリ |
11 | 木雫は雨より太し青楓 |
12 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
13 | 日々重く声も大きく梅ふふむ |
14 | 帰らざるあまたあまたや鳰の巣も |
15 | 大頭の黒蟻西行の野糞 |
16 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
17 | 無神の旅あかつき岬をマッチで燃し |
18 | 桜咲くとき漂白の詩とあり |
19 | てのひらに落花とまらぬ月夜かな |
20 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
21 | 鮟鱇やかげ膳据ゑて猪口一つ |
22 | さすらひまだ終らぬ雲とまくなぎと |
23 | いはれなくけふ頸燃えて五月逝く |
24 | 桃さくら裏木戸の風昼つめたし |
25 | 大博奕打てぬ男の半ズボン |
26 | 春へ帰京没日と月の間を抜け |
27 | 野火消すに叩くな撫でよ宥めよと |
28 | 血おろしや//天の原ゆく/餠の群 |
29 | 妻も小さく歌をうたへりゆき解の日 |
30 | 長靴に腰埋め野分の老教師 |
31 | もう一人の自分に逢える夏来る |
32 | 湯上りの顔一つあり盆の風 |
33 | 技芸天女はわが恋仏春の塵 |
34 | かりがねや生死はいつも湯が滾り |
35 | 墜ちてゆく 燃ゆる冬日を股挟み |
36 | 女身仏に春剥落のつづきをり |
37 | 島なみの架橋浮き立つ朝の雪 |
38 | 海鼠切つて太古の水をあふれしむ |
39 | 春雷や布団の上の旅衣 |
40 | ソーダ水昭和の疲れいまもあり |
41 | 秋天の下に野菊の花弁欠く |
42 | 光陰のやがて淡墨桜かな |
43 | 削るほど紅さす板や十二月 |
44 | 遠山に日の当りたる枯野かな |
45 | 篁を染めて春の日しづみけり |
46 | 凩の果はありけり海の音 |
47 | 婚の荷の鏡台古ぶ初化粧 |
48 | 伊勢海老の不思議のこゑを秋の暮 |
49 | みちのくの蚯蚓短し山坂勝ち |
50 | 引鶴の天に抱き上げられしかな |
2025年8月28日 18時13分更新(随時更新中)