現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年1月20日のデイリーキーワードランキング
1 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
2 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
3 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
4 | ものの種にぎればいのちひしめける |
5 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
6 | 螢獲て少年の指みどりなり |
7 | この道しかない春の雪ふる |
8 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
9 | しんしんと寒さがたのし歩みゆく |
10 | 一日もの云はず蝶の影さす |
11 | おおかみに蛍が一つ付いていた |
12 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
13 | この涯に水漬く屍や春の海 |
14 | 冬耕の土裏返す雀どち |
15 | 鏡荒れ鶴はたちまち妊りぬ |
16 | 少年の見遣るは少女鳥雲に |
17 | 祖谷渓の霧茫洋と嶺々襞に |
18 | 方丈の大庇より春の蝶 |
19 | 望郷や秋に別れの嘘一つ |
20 | 蟇ないて唐招提寺春いづこ |
21 | 花時のいつも得体の知れぬ雲 |
22 | 春雷や胸の上なる夜の厚み |
23 | 狐火に河内の国のくらさかな |
24 | 大寒の埃の如く人死ぬる |
25 | 早送り画面のように雪止まず |
26 | 東風吹くや耳現はるゝうなゐ髪 |
27 | いつよりか遠見の父が立つ水際 |
28 | 螢籠昏ければ揺り炎えたたす |
29 | 流氷や宗谷の門波荒れやまず |
30 | 大落暉今に点火の枯すすき |
31 | 夫のあと道玄坂をしぐれ傘 |
32 | ままならぬ神の御力 花吹雪 |
33 | あおあおと洗う荒肝犬ふぐり |
34 | あの世まで煤逃げし人喚ばうなり |
35 | 夜の町は紺しぼりつつ牡丹雪 |
36 | 正座して閑話の母や寒卵 |
37 | 四月馬鹿水滴のやうである一人 |
38 | 春の風ルンルンけんけんあんぽんたん |
39 | ちちろ虫女体の記憶よみがへる |
40 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
41 | 蛍獲て少年の指みどりなり |
42 | 早乙女のひかり集めてゐたりけり |
43 | 風もまた旅人なりし花野径 |
44 | 涅槃変大きな顔をまん中に |
45 | 木枯一号枕のなかを行ったきり |
46 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
47 | 月下の猫ひらりと明日は寒からむ |
48 | 鐘楼に音なき雪の積もりけり |
49 | 七月の青嶺まぢかく熔鑛炉 |
50 | 大空にうかめる如き玉椿 |
2024年9月26日 19時57分更新(随時更新中)