現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2016年2月21日のデイリーキーワードランキング
1 | 越の香を抱き白鳥の北帰行 |
2 | つちふるやまだうっすらと蒙古斑 |
3 | 行く春ややぶれかぶれの迎酒 |
4 | 籘椅子を出羽三山の前に置く |
5 | 日々重く声も大きく梅ふふむ |
6 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
7 | クロイツェル・ソナタ折り鶴凍る夜 |
8 | 水仙や古鏡の如く花をかかぐ |
9 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
10 | 秋日差螺旋階段下りて句座 |
11 | 凩や海に夕日を吹き落す |
12 | 春眠や水漏れている保育園 |
13 | 思ふこと交はす夕餉の浅蜊汁 |
14 | まつすぐな道でさみしい |
15 | 朝焼の雲海尾根を溢れ落つ |
16 | 秋の水水琴窟の音となり |
17 | 船の名の月に読まるる港かな |
18 | 風邪ごゑを常臥すよりも憐れまる |
19 | 蛇口から水漏れてゐる花疲れ |
20 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
21 | 死なば秋露の干ぬ間ぞおもしろき |
22 | 天地水明あきあきしたる峠の木 |
23 | 御本尊阿弥陀露座仏花あかり |
24 | 多喜二忌が近し鉛筆削るにおい |
25 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
26 | 妻知らぬセーターを着て町歩く |
27 | カラオケに喉を馴らして寒稽古 |
28 | 余震なお深夜じゃがたらいも芽立ち |
29 | 月落ちてメンソレータム手に馴じむ |
30 | 椿よと醉ひはじめたる水あかり |
31 | 糸ざくら風やわらかに生まれけり |
32 | 鳥兜毒持つことは静かなり |
33 | 着飾りて水陽炎の中にゐる |
34 | 雪解急雀が飲んでいる缶コーヒー |
35 | 春寒のよりそひ行けば人目ある |
36 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
37 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
38 | 秋風を聞けり古曲に似たりけり |
39 | 林檎くふて牡丹の前に死なん哉 |
40 | 金色の佛ぞおはす蕨かな |
41 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
42 | 喜寿傘寿まだまだ若き竹の春 |
43 | 老境の静謐といふ梅日和 |
44 | 恋猫の皿舐めてすぐ鳴きにゆく |
45 | 蕗の葉を傾けし風一里塚 |
46 | けぶる母郷いくたび芹の匂いたつ |
47 | 菜の花忌ゆるゆると来る氷点下 |
48 | 闘鶏の眼つぶれて飼はれけり |
49 | 伸び過ぎのアスパラガスほどな粗忽 |
50 | 苗代泥膝頭まで女かな |
2025年8月28日 16時30分更新(随時更新中)